排煙設備について
建築基準法によって、排煙設備を設置する為に条件があります。
具体例は、建築物の居室や通路、非常用エレベーターの乗降ロビー、
地下街の地下道、特別避難階段の付室などです。
そして排煙は、建築物の火災時に発生する煙を速やかに排出する事が重要です。
つまり、煙の拡散や避難などを不動産を通じて構築化しています。
さらに排煙設備は、火災時に発生する煙を屋外に排出して、
消防活動を円滑に行う事を支援する為に設置する設備です。
主に排煙機、給気機、排煙風道、給気風道及び附属設備です。
排煙設備について
①自然排煙方式
自然換気による排煙です。
外気に面する窓やガラリなどの開口部を排煙口として利用しています。
そして出火時は、排煙口を開放して排煙します。
火災室の煙降下を遅らせる事や他室への煙の流出を抑制に期待できます。
基本的に排煙口の開口面積が防煙区画の床面積の1/50以上の時に適用されます。
つまり、排煙機がないので電源が不要です(煙の浮力を利用して排出します)。
しかし、停電時の排煙停止があります。
②機械排煙方式
排煙機によって煙を強制的に建物外に排出する吸引排煙です。
そして出火時は、排煙口を開放しながら排煙機が起動して排煙します。
火災室の煙降下を遅らせる事や他室への煙の流出を抑制に期待できます。
つまり、外部に面していない部屋でも
ダクトによる排煙ができます(排煙ファンで煙を排出します)。
さらに、必要な排煙風量を設定できます。
●ダクトは、気体を運ぶ管です。
③空調兼用排煙方式
排煙設備とダクトの面積効率の向上に期待できます。
日常使用しているので緊急時の稼働確認が常に行えます。
つまり、ダンパーの切り替えで火災時に排液設備として転用利用できます。
空調時と排煙時を切り替えて、ダクトを兼用します(ダクト量を削減できます)。
●ダンパは、ダクトの中間に取り付け風量を調節する装置です。
④加圧防排煙方式
煙を押し出すタイプです。
送風機によって、外気が押し込んで区画内の圧力を高めます。
避難経路への煙の侵入を防止するので、安全に避難がしやすいです。
特に避難経路の確保が難しい高層オフィスビルや超高層住宅などに最適です。
つまり、区画内へ煙が侵入しにくくなります。