海底エネルギーについて
海底から得られる資源は、鉱物資源とエネルギー資源があります。
海底の堆積物が長い時間をかけて資源に変わっていきます。
具体例はコバルト、マンガン、リッチなどです。
そしてエネルギー資源は、海底石油や海底ガスなどがあります。
さらに、これまで採掘が困難であった海底油田や海底ガス田などの化石燃料が得られます。
目次
海底エネルギーについて
海底エネルギーは、主に海溝近辺にあります。
ロシア・ウクライナ問題によって、
エネルギーの安定供給と自国主義に対する要望が高まっています。
現在は、オイルシェール、オイルサンド、シェールガスなどの開発も進んでいます。
日本の場合は、日本海溝、伊豆海溝、小笠原海溝などです。
そして氷の分子の中にメタンが入り込んでいます。
メタンハイドレートの発掘によって、メタンガスを得られます。
しかし、燃焼反応による炭酸ガスを排出してしまうので、地球温暖化の影響に繋がります。
さらに熱水鉱床は、熱水が得られます。
つまり、エネルギーの回収が期待できます。
海底温泉による海底地熱発電ができます。
深い海底は、低温で安定した深層水があるので海面近辺の海水温度の温度差で発電が可能です。
さらに塩分濃度によって、発電する事もできます。
ちなみに海藻、藻類によるバイオエネルギーは、海底から得られるエネルギー資源です。
主要なエネルギー使用量について
①家庭用エネルギー
電力が44.9%(パーセントです)、石油が24.3%、
都市ガスが17.5%、LPGガス(液化石油ガスです)が12.2%、その他が1.2%です。
そしてエネルギー消費の大半は、電力です。
さらに暖房、給湯、厨房は、石油や天然ガスが多く消費されています。
現在は石油依存度が高く、電力発電が石油に頼っています。
②業務用エネルギー
病院、デパート、ホテル、工場などの建物によって異なります。
基本的に電力消費は、50%程度以上を占めています。
1960年に消費していた電力の約10倍程度を2000年に消費しています。
主な要因は、高度経済成長期、人口増加、技術革新などです。
つまり、エネルギー消費量は年々増加傾向です。
海底資源について
エネルギー名称 | 主な内容 | 主な採掘資源名 |
---|---|---|
海底石油 | 海底下の地層にある油田 | 石油 |
海底ガス | 海底下の地層にあるガス田 | 天然ガス |
メタンハイグレード | 天然ガス由来のメタンと水の分子が形状の結晶 | メタン(天然ガスです) |
コバルト・クラスト・リッチ | 海底の岩石を覆うマンガン酸化物の堆積物 | マンガン、コバルト、ニッケル、プラチナ、銅などです。 |
海底熱水鉱床 | 海底から噴出する熱水に含まれている金属成分が沈澱や堆積したモノ | レアメタル、鉛、亜鉛、金、銀などです |
マンガン団塊 | マンガン酸化物主体の塊(海底面上に多いです) | 30種類以上の有用金属に含まれています |