ミサイルについて
ミサイルは、誘導弾です(誘導される弾丸です)。
大砲から標的に狙いを定めて発射すると、砲弾が飛びます。
しかし、火砲内の火薬の燃焼と風が影響するので標的から外れる場合があります。
つまり、ミサイルは砲弾の着弾の誤差を修正しながら飛ぶ事を目的とした武器です。
さらに砲弾は、誘導装置と方向を制御する舵を付ける事が難しいです。
そしてミサイルは、火薬を内蔵して自前で飛ぶ事ができるロケット方式を採用しています。
目次
ミサイルについて
①ミサイル
標的が動いている場合に有効です。
ロケットエンジンの採用によって、推進力があります。
内圧が10MPa(メガパスカルです)程度なので軽く製造できます。
誘導装置や操舵装置が取り付ける事ができます。
つまり、移動が簡単なのでどこからでも発射できます。
②火砲
標的が動いていない場合に有効です。
弾丸なので推進力がないです。
火薬で砲身内の圧力をMPaの高圧力にする事で大きな弾丸は飛んでいけます。
つまり、火砲は重くなって移動に大掛かりな車両が必要です。
ミサイルの特徴について
ロケットエンジンが点火されると、ミサイルは飛翔開始します。
誘導装置によって、目標地に目掛けて飛ぶように舵が機能するからです。
大気中を飛ぶミサイルは、空気力で操舵します。
つまり、ミサイルは標的が急に方向転換しても追いかける事ができます。
①あらゆる目標物に対して攻撃できます
色んな方式の誘導装置を搭載する事ができるからです。
具体例は移動している戦車・航空機・艦船、固定している建造物などです。
さらに、飛翔してくるミサイルを迎撃できるミサイルもあります。
②歴史
第2次世界大戦前は、航空機に対して航空機から目視で機関銃、
地上から高射砲によって攻撃していました。
現在は、降雨空気や地上から発射されるミサイルによって攻撃できます。
目で見えない遠方からレーダーを通じて、位置を確認して発射もできます。
航空機のパイロットは、電子機器からの情報からミサイルを発射します。
つまり、航空機によってのみ制空権が握れる時代ではないです。
③応用
艦船から艦船を攻撃する場合は、航空機や衛星からの情報によって
遠方から対艦ミサイルを発射できます。
そして、ミサイルがレーダーで発見されて撃破されないようにする為には、
ミサイルを海面上低空で飛行できる巡航ミサイルで対応できます。
低空を飛行していると、艦船からのレーダーで海面の波が
レーダー波にノイズを与える事でミサイルの確認が困難になるので有効です。
つまり、捜査電波を掻い潜ってミサイルを進行できます。
高度化したミサイルについて
地球の裏側から発射される大陸間弾道弾は、発射の瞬間と弾道が衛星によって把握されます。
観測データから瞬時にミサイルの通り道である弾道と着弾点が計算できます。
対ミサイル向けミサイルが打ち込む事ができるからです。
建造物にピンポイント攻撃(焦点です)ができるようになりました。
目標以外に被害を与える事が少なくなった事によって、
衛星のGPS信号(グローバル・ポジショニング・システムです)が重要になります。
ちなみにGPSは、アメリカ合衆国によって運用される衛星測位システムです。
①ATM
対戦車ミサイルは、戦車を目標とするミサイルです。
②AAS
空対空ミサイルは、航空機から発射されて航空機を目標とするミサイルです。
③ASM
空対地ミサイルは、地上を目標とするミサイルです。
④SAM
携帯用地対空ミサイルは、艦艇から発射されて航空機を目標とするミサイルです。
⑤SLM
潜水艦発射ミサイルは、潜水艦から発射できるミサイルです。
⑥SSM
地対艦ミサイルは、地上から艦艇を目標とするミサイルです。
⑦SSM
艦対艦ミサイルは、艦艇から艦艇を目標とするミサイルです。
⑧ICBM
大陸間弾道弾は、相手の国内にある重要施設を攻撃するのに自国から発射するミサイルです。
⑨IRBM
中距離弾丸弾は、飛翔距離が約300km(キロメートルです)程度を
越えて飛翔するミサイルです。
⑩ABM
対弾道弾ミサイルは、弾道弾を迎撃を目標とするミサイルです。