通貨発行権について
貨幣は、日本銀行ではなく日本政府が発行しています。
そして貨幣は、独立行政法人造幣局が製造して
日本銀行へ交付されます(貨幣が発行された事になります)
貨幣や銀行券は、日本銀行の取引先である金融機関が日本銀行に保有している
当座預金を引き出す事で世の中にお金が送り出されています。
目次
通貨発行権について
通貨発行権は、通貨を発行できる権利です(現在は少数株主が権利を所有しています)。
日本銀行法によって、日本銀行が日本銀行券を発行しています。
政府が政策を実行する為にたくさんの紙幣を発行すると、
世界経済が混乱してしまう恐れがあります。
お金の価値が低下して、インフレ(物価高騰です)に繋がります。
つまり、日本政府が紙幣を発行する事ができてしまうと、
政府による発行量を決めてしまう恐れがあるからです。
貨幣(硬貨です)は、日本政府が発行しています。
基本的に硬貨の額面が小さいので、発行量が経済的に影響を与える事がほとんどないです。
政府から発注を受けて硬貨を製造しています。
つまり、日本政府が直接発行しても特に問題がないです。
紙幣の発行について
①日本銀行
紙幣を発行している機関です(紙幣を発行する権利があります)。
日本銀行⇨発注⇨独立行政法人国立印刷局です。
日本銀行⇨引き出し(紙幣の発行です)⇨金融機関です。
日本銀行⇨傷んだ紙幣の交換⇨金融機関です。
②独立行政法人国立印刷局
明治時代から紙幣を製造している機関です。
紙幣の原料は、ミツマタ、マニラアサなどです。
現在は農家の高齢化や後継者不足によって、岡山県、島根県、徳島県で生産しています。
不足分は、ネパールや中華人民共和国から輸入しています。
印紙、収入印紙、切手なども印刷しています。
独立行政法人国立印刷局⇨納品⇨日本政府です。
③金融機関
金融機関⇨預け入れ⇨日本銀行です。
金融機関⇨傷んだ紙幣の交換⇨日本銀行です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨企業です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨店舗です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨国民です。
④企業
企業⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
企業⇨給与⇨国民です。
⑤店舗
店舗⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
⑥国民(個人です)
国民⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
国民⇨モノ・サービスの支払い⇨店舗です。
貨幣の発行について
①日本政府
貨幣を発行している機関です(硬貨を発行する権利があります)。
日本政府⇨発注⇨独立行政法人造幣局です。
日本政府⇨移動(仮発行です)⇨金融機関です。
②独立行政法人造幣局
江戸時代の金座や銀座から貨幣を製造している機関です。
民間からの依頼で金、銀、白金(プラチナです)の品位を証明したり、調べたりします。
貴金属地金を精錬して品位が高い地金を製造しています。
記念貨幣、勲章や褒章などの製造などを行っています。
独立行政法人造幣局⇨納品⇨日本政府です。
③日本銀行
日本銀行⇨入金(口座移動です)⇨日本政府です。
日本銀行⇨引き出し⇨金融機関です。
日本銀行⇨傷んだ紙幣の交換⇨金融機関です。
④金融機関
金融機関⇨預け入れ⇨日本銀行です。
金融機関⇨傷んだ紙幣の交換⇨日本銀行です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨企業です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨店舗です。
金融機関⇨引き出し、借り入れ⇨国民です。
④企業
企業⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
企業⇨給与⇨国民です。
⑤店舗
店舗⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
⑥国民
国民⇨預け入れ、納税⇨金融機関です。
国民⇨モノ・サービスの支払い⇨店舗です。