カチノン化合物について
カチノン化合物であるメチロンは、化学構造が錠剤麻薬のMDMAと非常に類似しています。
つまり、MDMAと類似の作用がある脱法ドラッグとして流通しました。
特にメチロンは、強力な中枢興奮作用があります(薬物依存性もあります)。
そして平成時代は、MDPVの乱用で錯乱状態の事件が多発しました。
カチノン化合物の中で最も作用が強い事で有名です。
さらにMDMAは、幻覚剤です。
3,4-メチレンジオキシメタンフェタミンの略語です。
カチノン化合物について
カチノン化合物は、カチノンの構造類似化合物です。
具体例は、Cathinone、Methylone、Mephedrone、Methedrone、
a-PVP、Pentylone、Pentedrone、PV8、MDPVなどです。
アラビア半島から東アフリカに自生する
カート(ニシキギ科の常緑樹の1種です)のアルカロイドです。
一般的に覚醒剤風の中枢興奮や食欲抑制等の精神作用があります。
●アルカロイドは、塩基性がある天然由来の有機化合物の総称です。
モノアミン神経の終末部位にあるモノアミントランスポーターで作用します。
そしてモノアミントランスポーターは、取り込まれる神経伝達物質によって、
ドパミントランスポーター(DATです)、セロトニントランスポーター(SERTです)、
ノルエピネフリントランスポーター(NETです)があります。
さらに3つのトランスポーターに対して、結合して再取り込みを阻害します。
核内ドーパミン遊離やセロトニン優里の増加は、中枢興奮作用と精神依存形成に繋がります。
●モノアミンは、神経伝達物質の1種です。
ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの総称です。
●トランスポーターは、細胞内外で薬物の輸送に関わるタンパク質です。
●ドーパミンは、脳内で働く神経伝達物質の1つです。
快感・意欲・運動調節に関わる重要な物質です。
●セロトニンは、脳内で働く神経伝達物質の1つです。
精神を安定させて、感情・睡眠・体温調節などの様々な生理機能に関与しています。
●ノルエピネフリンは、神経伝達物質です(副腎髄質から分泌されているホルモンです)。
覚醒剤と同様に、脳内ドーパミンの制御を通じて中枢興奮作用があるので、
薬物依存形成に陥る危険性が高いです。
特にMDPVは、処置で海馬の細胞死が誘導される事が報告されています。
つまり、カチノン化合物は薬物依存性と毒性がある危険な化合物です。
日本の場合は、メチロンが2007年01月04日に麻薬指定の規制施行されました。
MephedroneとMDPVが2012年07月04日に麻薬指定の規制施行されました。
●海馬は、脳の部位です。
記憶を司る重要な役割を担っています。
