オーキシンについて
植物は、地球環境の変化に合わせて動いています。
具体例は、植物の芽生える時です。
横側から光を当てると、光の方に向いて曲がっていきます。
さらに水平にして置いておくと、茎が上部に向いて根が下に曲がります。
つまり、植物の反応を調整する植物ホルモンが大きく関わっています。
目次
オーキシンについて
オーキシンは、植物が発芽して枯れるまで植物の成長を制御している植物ホルモンです。
芽生えを光の方向に曲げるだけではなく、横になった芽生えの茎を上部、
根を下部に伸ばす事もできます。
無重力下で豆の根を育成すると、それぞれ様々な方向に伸びていきます。
つまり、植物は宇宙空間で栽培ができます。
オーキシンは、茎の頂点に付いている茎の成長を促進して、
横に付いている芽の成長を抑制します。
植物は、背を高くする為に栄養分を使用して、
光合成に必要な光を巡って競争環境で有利に動いています(市場原理です)。
●光合成は、光エネルギーを化学エネルギーに変換して
生体に必要な有機物質を作り出す反応過程です。
牧草とオーキシンについて
植物ホルモンの研究で有名な生物学者として活動していた
Charles Robert Darwin(チャールズ・ロバート・ダーウィンです)さんは、
息子と一緒にマカラスムギの芽生えを実験しました。
光を当てる事で、光の方向へ曲がってきました。
しかし、マカラスムギの先端部位を切り取って、
キャップを被せて光が当たらない実験をしました。
結果的にマカラスムギが曲がらなくなりました。
つまり、芽生えを曲げる為に必要な物質がいるです)。
●マカラスムギは、イネ科カラスムギ属に分類されている一年草です。
植物学者として活動していたFrits Warmolt Went
(フリット・ヴァルモルト・ウェントです)さんは、
マカラスムギの芽生えを実験を応用しました。
植物の先端部位と実際に曲がる部位の間に寒天片を入れると、光の方向に曲がりました。
つまり、植物の細胞同士は直接触れていないのに曲がる指令を下部位に伝達できました。
最終的に寒天片を通り抜ける事ができる物質(オーキシンです)を発見しました。
●寒天は、テングサやオゴノリなどの紅藻類の粘液質を
固めたモノを凍結や乾燥させたモノです。