止瀉薬について
持続性の下痢で栄養障害が起こる場合は、止瀉薬を利用する場合があります。
そして主に下痢は、4種類あります。
①滲出性下痢は、腸の炎症による滲出性の増加です。
主な原因は、細菌感染症(出血性病原性大腸菌、細菌性赤痢菌などです)、
潰瘍性大腸炎、クローン病などです。
②浸透圧性下痢は、腸からの水分吸収の妨げです。
主な原因は、薬剤起因性、多量のアルコール、乳糖不耐症などです。
③分泌性下痢は、腸からの水分分泌量の増加です。
主な原因は、毒素型細菌による腸管感染症です。
④腸管運動亢進は、腸管の通過時間の短縮です。
主な原因は、甲状腺機能亢進症、過敏性腸症候群(下痢型です)などです。
目次
止瀉薬について
止瀉薬は、下痢を抑制する為の薬です。
別名は、制瀉薬です。
一般的に腸の動きを抑えたり、腸粘膜を保護したり、
下痢の原因物質を吸着したりする事で効果を発揮しやすいです。
しかし、下痢の原因によって使えない場合があります。
ロペラミド塩酸塩は、下痢を抑える作用がある薬です。
腸の運動を抑制する事で効果を発揮しやすいです。
細粒剤は、0.1%(パーセントです)程度、100mg/g(ミリグラムパーグラムです)程度です。
カプセル剤は、1mg(ミリグラムです)程度です。
1日1mg程度〜2mg程度、1回程度〜2回程度分服です。
主な副作用は、イレウス、アナフィラキシー様症状、
発疹、眠気、眩暈、腹部膨満感、腹部不快感などです。
服薬指導について
ロペラミド塩酸塩は、腸管の蠕動運動を抑制して、
腸管からの水分吸収を増加させる事で下痢を抑えやすくします。
ちなみに、下痢回数や量が多い場合に有効です。
過敏性腸症候群(IBSです)の下痢型の治療に使用されています。
下痢が治っても服用を続けていると、便秘になりやすいです。
つまり、服用を中止する指導をされる場合があります。
注意事項について
潰瘍性大腸炎患者さんは、原則的に使用できないです(原則禁忌です)。
6ヶ月以上2歳未満の乳幼児は、原則的に使用できないです(原則禁忌です)。
低出生体重児・新生児や6ヶ月未満の乳児は、使用できないです(投与禁忌です)。
出血性大腸炎(O157を含んだ腸管出血性大腸炎です)、赤痢菌を含んだ重篤な感染性下痢、
抗菌薬の投与に伴う偽膜性大腸炎の人は、使用できないです(投与禁忌です)。
感染性腸炎の急性期に、止瀉薬で下痢を止めてしまうと、
腸管内に溜まっている細菌や細菌による毒素の排泄が抑えられます。
つまり、病状を悪化させる可能性があります(投与禁忌です)。
心疾患や肝障害の患者さんの場合は、慎重に投与します。
血中濃度増強は、リトナビル、イトコナゾール、キニジンです。
作用減弱は、ケイ酸アルミニウム、タンニン酸アルブミンです。
