アンジオテンシン変換酵素阻害薬について
アンジオテンシン変換酵素は、アンデオテンシンⅡの産生を促進する酸素です。
そしてACE阻害薬は、アンデオテンシンⅡの産生を阻害して、
血管の拡張とNa利尿を促進します。
ちなみに腎障害、利尿薬投与中の患者さんは、少量で投与開始して、
血圧が安定するまで注意が必要です。
目次
アンジオテンシン変換酵素阻害薬について
ACE阻害薬は、アンジオテンシンⅠをアンジオテンシンⅡに変換する
アンジオテンシン変換酵素(ACEです)を阻害する薬です。
別名は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬です。
エナラプリルマレイン酸塩は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬に
分類されている医薬品です。
錠剤は、2.5mg(ミリグラムです)程度、5mg程度、10mg程度です。
慢心心不全(軽症〜中等症です)は、1日1回程度の5mg程度〜10mg程度です。
ちなみにジギタリス製剤、利尿薬と併用です。
主な副作用は、ジギタリス中毒です。
服薬指導について
エナラプリルは、血管収縮作用があるアンジオテンシンⅡの生成を阻害して、
動脈や静脈の拡張を促進しやすいです。
さらに、血液中に降圧物質のブラジキニンⅡの濃度も高めやすいです。
つまり、降圧に有利に働きます。
ちなみに、組織内のアンジオテンシンⅡ抑制効果があるので、降圧効果だけではなく、
心肥大や血管障害の抑制、臓器保護作用もあります。
そしてACE阻害薬は、投与患者さんの20%(パーセントです)程度〜30%程度に、
乾性咳嗽(空咳です)が認められています。
つまり、ブラジキニンⅡが増える事で生じます。
咳が軽度の場合は、薬剤変更する必要性が低いです。
しかし、悪影響がある場合は、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体遮断薬です)や
他の降圧薬などへの変更も考慮できます。
空咳や嗄声(声枯れです)が続く際は、医師や薬剤師に相談しましょう。
主な副作用は、血管浮腫、心筋梗塞、狭心症、急性腎不全、
間質性肺炎、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群、肝機能障害、
高カリウム血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADHです)、
目眩、咳嗽、血清カリウム上昇、血清クレアチニン上昇などです。
処方箋の注意事項について
血管浮腫、デキストラン硫酸固定化セルロースやトリプロファン固定化ポリビニルアルコール
などの吸着器によるアフェレーシスを施行中、AN69を使用した血液透析施行中、
アリスキレン(ラジレスです)の投与中の糖尿病患者さん、過敏症、妊婦、
妊婦の可能性がある人などがある場合は、投与できないです(投与禁忌です)。
特に慢性心不全(軽症〜中等症です)は、患者さんに初回投与後に
一過性の急激な血圧低下を引き起こす場合があります。
血清カリウム上昇は、スピロノラクトン、トリアムテレンです。
薬剤併用増強は、ヒドロクロロチアジド、ニトログリセリンです。
リチウム中毒は、炭酸リチウムです。
腎機能障害・高カリウム血症・低血圧は、ARB、アリスキレンです。
降圧作用減弱は、リファンピシンです。
