【就活】損害保険【業界研究】
台風や地震などの自然災害などで保険金の支払いが増加する損害保険業界は、
災害に備えて積み立てた異常危険準備金を取り崩す事が増えました。
そして、災害で保険金支払いが膨らみました。
ちなみに、契約者から受け取った保険料に対する支払った保険金と経費の合計割合である
コンバインド・レシオ(損害保険の収支を表す指標です)は、
100%(パーセントです)を上回ると赤字、下回ると黒字です。
目次
損害保険について
損害保険産業は、成長率がまずまずです。
基本的に企業や個人に災害や事故などの損害の補償を提供しています。
主に自動車保険、火災保険、地震保険が多いです。
今後、保険金の支払いに備える再保険料の値上げ傾向です。
日本損害保険協会の研究調査データによると、
2018年度の国内保険料収入市場規模は、8兆3000億円を超えています。
そして、2009年から増加傾向です(一時期下がった事で2年連続増加です)。
※2009年〜2015年までは増加、2016年に低下しました。
2018年度の国内自動車保険の正味収入保険料は、4兆円を超えています。
さらに、2009年から増加傾向です(過去増収傾向でしたが、2018年に低下しました)。
※2009年〜2017年までは増加、2018年に低下しました。
主力の自動車保険は、事故の減少や自動ブレーキを備えた新型車両などの普及によって、
事故時の修理単価が上昇しました。
2019年10月01日、消費増税により保険金支払額が膨らみました。
損害保険大手企業は、保険料を3%程度引き上げる見通しです。
今後は、自動運転技術の台頭によって新種保険の拡大が期待されています。
2014年、損害保険大手企業である損保ジャパンと
損害保険大手企業である日本興亜損保が合併しました。
2015年、損害保険大手企業がミャンマーの保険営業免許を取得、
火災保険の長期契約を販売停止しました。
2017年、家庭向けの地震保険料を全国平均で5.1%引き上げました。
2018年、損害保険大手企業が自動車保険料を3%程度引き下げました。
2019年、損害保険大手企業が火災保険料を7%程度引き下げました。
2020年、損害保険大手企業が自動車保険料を3%程度引き上げました。
2021年、損害保険大手企業が火災保険料を8%程度引き上げる予定です。
国内の損害保険について
①MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、損害保険最大手企業です。
売上高は、5兆5004億円です。
純利益は、1927億円です。
元受正味保険料は、3兆7618億円です。
あいおいニッセイ同和、三井住友海上で有名です。
自動車保険に特化しています。
②東京海上ホールディングスは、損害保険大手企業です。
売上高は、5兆4767億円です。
純利益は、2745億円です。
元受正味保険料は、3兆9173億円です。
東京海上日動あんしん生命、東京海上日動、日新火災で有名です。
火災保険に特化しています。
③SOMPOホールディングスは、損害保険大手企業です。
売上高は、3兆6430億円です。
純利益は、1466億円です。
元受正味保険料は、3兆1185億円です。
損保ジャパン日本興亜で有名です。
自動車損害賠償責任に特化しています。
③東京海上日動火災保険は、損害保険純利益最大手企業です。
売上高は、1兆7799億円です。
純利益は、2613億円です。
元受正味保険料は、2兆1666億円です。
東京海上ホールディングスの子会社です。
④損害保険ジャパン日本興亜は、損害保険純利益第2位大手企業です。
売上高は、2兆7181億円です。
純利益は、1757億円です。
元受正味保険料は、2兆1486億円です。
SOMPOホールディングスの子会社です。
⑤三井住友海上火災保険は、損害保険純利益第3位大手企業です。
売上高は、1兆7799億円です。
純利益は、1711億円です。
元受正味保険料は、1兆5124億円です。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスの子会社です。
⑥あいおいニッセイ同和損害保険は、損害保険純利益第4位大手企業です。
売上高は、1兆2622億円です。
純利益は、373億円です。
元受正味保険料は、1兆2335億円です。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスの子会社です。
⑦日新火災海上保険は、損害保険純利益第5位大手企業です。
売上高は、1488億円です。
純利益は、44億円です。
元受正味保険料は、1437億円です。
東京海上ホールディングスの子会社です。