美白成分について
化粧品の効果は、皮膚刺激などのリスクと比例します。
市販の化粧品は、一般的に安全性が担保されています。
しかし、劇的なリターンを期待するモノではないです。
そして美白コスメは、顔を白くする事やシミを消す事ではないです。
つまり、日焼けやシミなどを予防する程度の効果です。
目次
美白成分について
美白成分は、美白効果がある成分として厚生労働省の認可を受けた成分です。
美白効果を謳う事が許可されています。
基本的に美白化粧品に配合されています。
大きな特徴は、メラニンの生成を抑えてそばかすやシミなどを抑える事です。
①メラニンの酸化還元する成分
具体例は、L-アスコルビン酸です。
メラニンの酸化を防ぐ事でシミが黒くなっていくのを予防していく成分です。
そしてメラニンは、酸化によって黒くなっています。
ビタミンCは、とても刺激が強いです。
肌は小さな刺激でもメラニンを生成します。
刺激に対してシミが濃くなっていくケースもあります。
現在は、ビタミンC誘導体(整肌成分です)を予防的に使用していくのが一般的です。
②メラニン生成阻害する成分
具体例はコウジ酸、アルブチンなどです。
メラニンを生成するチロシナーゼは、
酸素の働きを妨害する事でメラニンを生成させない成分です。
③メラニンに働きかける成分
具体例は、m-トラネキサム酸、プラセンタなどです。
肌に優しい弱めの成分です。
敏感肌やシミを穏やかに予防したい人に向いています。
主な美白成分表について
成分名 | 主な特徴 | 美白効果 |
---|---|---|
4MSK | チロシナーゼ活性阻害と角質代謝促進作用があります。 | 強 |
ハイドロキノン | 有効成分登録がされていません。 美容皮膚科使用の皮膚漂白剤です。 刺激と白斑のリスクが大きいです。 |
強 |
ロドデノール | 株式会社カネボウ化粧品の特許成分です。 2013年以降は、使用中止しました(白班事件です)。 |
強 |
L-アスコルビン酸 | ビタミンCです。 | 強 |
ルシノール | メラニン生成を促進するチロシナーゼの活動を阻害する成分です。 | 中 |
リン酸-L-アスコルビルMg | メラニンの酸化を抑制できます。 | 中 |
3-O-エチルアスコルビル酸 | 強い還元作用があるので酸化によって黒くなったメラニンを還元して元に戻す効果が期待できます。 | 中 |
リン酸-L-アスコルビルNa | ビタミンC自体が刺激強いので別の成分と合体して誘導体化されたモノを利用されています。 | 中 |
ユウジ酸 | シミの生成を阻害するので予防効果があります。 | 弱 |
アルプチン | 短期作用は見込めません。 長期継続で効果が見込める可能性があります。 |
弱 |
エラグ酸 | 既にできているシミを消す効果がないです。 | 弱 |
m-トラネキサム酸 | 抗炎症剤に利用されています。 | 弱 |
L-アスコルビン酸-2-グルコシド | 最も配合商品数が多いビタミンC誘導体です。 しかし、白班報告があります。 |
弱 |
リノール酸リポソーム | チロシナーゼ分解の促進です。 | 弱 |
カモミラET | エンドセリン情報伝達阻害です。 | 弱 |
アデノシン-リン酸ニナトリウムOT | 角質代謝促進によるシミの排出です。 | 弱 |
ナイアシンアミド | メラニン転送阻害です。 | 弱 |