仮想水 (ヴァーチャル・ウォーター)

世界で一番価値があるモノは、何でしょうか?

生きていく為に必要な物資が存在している事が大きな要因になると思います。

生活をしていく中で、基本となる要素があります。

生活基盤の3要素が衣食住です。

これは、食事をする事、衣服を使用する事、居住や寝場所がある事ですね。

それらをはるかに上回る神秘的な存在が水です。

①仮想水(ヴァーチャル・ウォーター)について

バーチャル・ウォーターは、農作物や畜産物の生産する場合に必要な水資源の総量です。

これは、食料などを生産する時に大量の水が必要になっていきます。

生産の為に間接的に利用される水資源の数量です。

乾燥地域にある中東部の産油国諸国は、

水利権に対する紛争対策として提唱されるようになりました。

ちなみに仮想水の考え方は1990年初期、

ロンドン大学教授のAnthony Allan(アンソニー・アランです)によって提唱されました。

日本は、多くの農作物や工業製品を輸入に頼っています。

輸出国の場合は、生産する為の過程(栽培や製造などです)で大量の水が消費されています。

国内で全ての生産過程を生産した時に、とてつもない水が必要になります。

さらに日本は、輸入を通じて海外から大量の仮想水を輸入する事によって、

間接的に生産国の水不足の原因を招いています。

世界中で水不足が大きな課題になっている現状で、日本は水資源消費大国です。

私たちは、多くの犠牲の元で成り立っている事を自覚する必要があると思います。

日本は食料自給率が低く、海外の水に依存しています。

水不足とかなり関係していますね。

輸入国側と輸出国側には、関係している事が分かります。

直接水…同じ産品を輸出国側で実際に使用された水の量です。

間接水…同じ産品を輸入国側で生産した時に必要な水の量です。

世界的な水の使用量の内訳は農業関係70%、工業関係20%、生活関係10%です。

農畜産物1kgを生産するのに必要な仮想水をご覧下さい。

項目 主な内容
3.6t
大麦 2.6t
小麦 2.0t
トウモロコシ 1.9t
3.2t
大豆 2.5t
牛肉 20.6t
豚肉 5.9t
鶏肉 4.5t

これだけの水の量が必要です。

水が一番重要だという事が上記のデータで分かると思います。

発展途上国が悩んでいる原因はお水なのです。

戦争や紛争が起きる大きな原因は水が大きく関わっています。

水がないと生きてはいけないです。

水がないと世の中がまわらないです。

日本は資源がないと言われていますが、水が最大の資源です。

石油や石炭などの化石エネルギーが使えたとしても水がないと機能できません。

水は生きる、産業をする、植物や動物が育つなどに必要不可欠な資源です。

日本は世界の中でとても貴重な資源を保有しているという事ですね。

日本が本当に資源不足というのは間違いです。

領土問題よりも綺麗な水を保有しているところにチャンスがあります。

普段日常で使われている水こそが生命の営みです。

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