【就活】再生医療【業界研究】

2014年11月、医薬品医療機器等法(薬事法です)が施行されました。

そして再生医療製品に関しては、製造販売の承認手続きが簡素化されました。

特に様々な細胞に成長するiPS細胞は、新薬開発も期待できます。

健常な人と病気の人のそれぞれから作製したiPS細胞を比較したり、

病気の原因に繋がる遺伝子などを発見しやすくなります(創薬応用です)。

ちなみに、日本での開発に関心を示している外資が増えています。

目次

再生医療について

再生医療産業は、成長率が高いです。

そして再生医療は、怪我や病気などで機能しなくなった臓器や組織を再生させる為に、

体外で培養した細胞や組織を移植する医療方法です。

現在は、iPS細胞が実用化が期待されています。

さらにiPS細胞は、人口多能性幹細胞の略語です(Induced Pluripotent Stem Cellです)。

つまり、色んな性質の細胞が成長します。

 

シード・プランニングの研究調査データによると、

2015年度の世界再生医療の市場規模は、1212億円です。

主にアメリカ合衆国(72.2%です)、日本(12.0%です)、欧州(6.6%です)です。

フロスト&サリバンの研究調査データによると、

2017年度の再生医療製品の対象領域は、がんが第1位です(44.0%です)。

その他は筋肉や骨(13.0%です)、神経(7.2%です)、免疫(7.2%です)です。

ちなみに、2030年の国内再生医療の市場規模は、1兆円を超える見通しがされています。

 

2006年、京都大学教授として活動している山中伸弥さんが、

マウスからiPS細胞を作製した事を発表しました。

2007年、山中伸弥さんチームは、人間のiPS細胞を作製した事を発表しました。

2012年、山中伸弥さんがノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

2014年、先端医療センター病院がiPS細胞を使用した移植手術を実施しました。

2017年、理化学研究所などが患者以外のiPS細胞を使用した移植手術を実施しました。

国内のiPS細胞関連再生医療について

①武田製薬工業は、iPS細胞関連再生医療最大手企業です。

売上高は、3兆2911億円です。

営業利益は、1004億円です。

京都大学iPS細胞研究所(CiRAです)と共同開発をしています。

 

②富士フイルムホールディングスは、iPS細胞関連再生医療大手企業です。

売上高は、2兆4314億円です。

営業利益は、2098億円です。

武田製薬工業と心臓病関連で提携をしました。

ちなみに、オーストラリア世界大手企業である

サイナータ・セラピューティクスとライセンス契約をしています。

 

③第一三共は、iPS細胞関連再生医療大手企業です。

売上高は、9817億円です。

営業利益は、21388億円です。

クオリプスに出資をしました。

 

④大日本住友製薬は、iPS細胞関連再生医療大手企業です。

売上高は、4827億円です。

営業利益は、832億円です。

京都大学iPS細胞研究所と共同開発をしています。

 

⑤協和キリンは、iPS細胞関連再生医療大手企業です。

売上高は、3058億円です。

営業利益は、447億円です。

協和発酵キリンで有名です。

再生医薬研究所を設置しました。

京都大学iPS細胞研究所と共同開発をしています。

キリンホールディングスの子会社です。

 

⑥ヘリオスは、iPS細胞関連再生医療大手企業です。

売上高は、0億円です。

営業利益は、-50億円です。

ちなみに、アメリカ合衆国世界大手企業である

アサシスとライセンス契約をしています。

その他の再生医療について

①味の素は、再生医療関連大手企業です。

売上高は、1兆1000億円です。

栄養剤の培地に特化しています。

 

②ニコンは、再生医療大手企業です。

売上高は、7086億円です。

営業利益は、826億円です。

細胞培養の受託に特化しています。

JPモルガン・チェースの子会社です。

 

③カネカは、再生医療関連大手企業です。

売上高は、6210億円です。

営業利益は、360億円です。

培養設備販売に特化しています。

 

④昭和電工マテリアルズは、再生医療大手企業です。

売上高は、3383億円です。

営業利益は、1325億円です。

日立化成で有名です。

細胞培養の受託に特化しています。

HCホールディングスの子会社です。

 

⑤ブルボンは、再生医療関連大手企業です。

売上高は、1176億円です。

営業利益は、51億円です。

培養液に特化しています。

ニプロと販売提携をしています。

 

⑥タカラバイオは、再生医療大手企業です。

売上高は、345億円です。

営業利益は、61億円です。

細胞培養の受託、研究製造施設の増強などに特化しています。

宝ホールディングスの子会社です。

 

⑦日水製薬は、再生医療大手企業です。

売上高は、127億円です。

営業利益は、11億円です。

栄養剤の培地、細胞培養の受託などに特化しています。

日水物流株式会社の子会社です。

 

⑧イナリサーチは、再生医療大手企業です。

売上高は、22億円です。

iPS細胞を利用した再生医療向け研究受託に特化しています。

 

⑨リプロセルは、再生医療大手企業です。

売上高は、12億円です。

営業利益は、-9億円です。

iPS細胞の培養液に特化しています。

ニプロの子会社です。

 

⑩メディネットは、再生医療大手企業です。

売上高は、9億円です。

営業利益は、-27億円です。

細胞培養の受託に特化しています。

国内のiPS細胞関連以外の再生医療について

①アステラス製薬は、再生医療最大手企業です。

売上高は、1兆3063億円です。

営業利益は、2439億円です。

企業買収に特化しています。

 

②オリンパスは、再生医療大手企業です。

売上高は、7974億円です。

営業利益は、834億円です。

膝軟骨再生医療品に特化しています。

ステート・ストリート・バンク・アンド・トラストカンパニーの子会社です。

 

③中外製薬は、再生医療大手企業です。

売上高は、6861億円です。

営業利益は、2105億円です。

新薬開発に特化しています。

ツーセルと提携をしています。

ロシュ・ホールディング・リミテッドの子会社です。

 

④テルモは、再生医療大手企業です。

売上高は、6288億円です。

営業利益は、1106億円です。

不全治療向け製品に特化しています。

クオリプスに出資しています。

 

⑤ニプロは、再生医療大手企業です。

売上高は、4263億円です。

営業利益は、238億円です。

脊髄損傷治療向け製品に特化しています。

日本電気硝子株式会社の子会社です。

 

⑥富士ソフトは、再生医療大手企業です。

売上高は、2310億円です。

営業利益は、132億円です。

鼻向け・耳向け軟骨治療製品に特化しています。

有限会社エヌエフシーの子会社です。

 

⑦ロート製薬は、再生医療大手企業です。

売上高は、1883億円です。

営業利益は、230億円です。

肝硬変治療向け製品に特化しています。

 

⑧JCRファーマは、再生医療大手企業です。

売上高は、247億円です。

営業利益は、32億円です。

他人の細胞を使用した再生医療製品に特化しています。

メディパルホールディングスの子会社です。

 

⑨セルシードは、再生医療大手企業です。

売上高は、10億円です。

営業利益は、1億円です。

食道上皮再生向け細胞シートに特化しています。

 

⑩サンバイオは、再生医療大手企業です。

売上高は、7億円です。

営業利益は、-37億円です。

脳梗塞向け治療薬、外傷性脳損傷治療薬などに特化しています。

大日本住友製薬と共同開発をしています。

ちなみに、昭和電工マテリアルズと提携をしています。

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