【就活】フィンテック【業界研究】
2007年、リーマン・ショックが起こりました(金融危機です)。
その後、米国を中心としたフィンテック業界が拡大していきました。
そして、既存の金融機関だけではなく、IT企業やスタートアップ企業も参入しました。
さらに決済、個人間送金、資産運用などのインターネット上で不特定多数から資金を募って、
クラウドファンディングなどの低コストで利便性の高いサービスの開発が進んでいます。
ちなみに、ネオバンクも拡大しています。
ネオバンクは、自社で銀行免許を持たずに、既存の銀行と連携して決済や融資などの金融サービスを、
スマートフォンやタブレットなどで提供する企業です。
目次
フィンテックについて
フィンテック産業は、成長率が高いです。
そしてフィンテックは、ファイナンス(金融です)とテクノロジー(技術です)の造語です。
主にIT(情報技術です)を利用した新しい金融サービスや金融事業の事です。
特に決済分野や送金分野は、競争激化が目立っています。
矢野経済研究所の研究調査データによると、
2016年度のフィンテック系ベンチャー企業の国内市場規模は、
1兆8590円です(年々増加傾向です)。
銀行法の改正などによって、大手金融機関とベンチャー企業の連携が加速しています。
今後は、サービスの幅が広がるので、法律面で迅速な対応が求められています。
そして決済部門は、スマートフォン決済に参入する企業が多いです。
決済を通じて集めたデータを活用して、
個人向けや法人向けのレンディング(融資です)なども増えています。
国内のフィンテックについて
①ペイペイは、スマホ決済サービス大手企業です。
売上高は、91億円です。
営業利益は、-822億円です。
世界利用者数は、累計700万人です。
PayPayで有名です。
大型還元、送金などに特化しています。
ソフトバンク、ヤフーが出資しています。
②ラインは、スマホ決済サービス大手企業です。
売上高は、2071億円です。
営業利益は、161億円です。
世界利用者数は、月間430万人です。
LINE Payで有名です。
決済、送金などに特化しています。
ネイバーの子会社です。
③楽天は、スマホ決済サービス大手企業です。
売上高は、1兆1014億円です。
営業利益は、1704億円です。
楽天ペイで有名です。
ECサイト、楽天ポイント、実店舗決済などに特化しています。
楽天グループの子会社です。
④メルカリは、スマホ決済サービス大手企業です。
売上高は、516億円です。
営業利益は、-121億円です。
メルペイで有名です。
QRコード・バーコード決済に特化しています。
⑤フリーは、会計ソフト大手企業です。
売上高は、45億円です。
営業利益は、-28億円です。
利用者数は、約100万事業所です。
クラウド会計ソフトfreee、人事労務ソフトfreeeで有名です。
クラウド会計ソフト、人事労務ソフト、地方銀行の提携などに特化しています。
⑥マネーフォワードは、会計ソフト大手企業です。
売上高は、45億円です。
営業利益は、-7億円です。
利用者数は、750万人です。
Money Forward ME、Money Forward Mall、クラウド会計、クラウド確定申告で有名です。
家計簿アプリ、カード利用の自動管理などに特化しています。
⑦弥生は、会計ソフト大手企業です。
売上高は、193億円です。
営業利益は、59億円です。
利用者数は、約170万人です。
弥生シリーズ、弥生会計、弥生販売、弥生給与で有名です。
家計簿アプリ、カード利用の自動管理などに特化しています。
オリックスの子会社です。
⑧ベイスは、EC支援決済大手企業です。
売上高は、36億円です。
営業利益は、6億円です。
BASE、PAY.JP、PAYIDで有名です。
エスクロー決済、リアル店舗などに特化しています。
⑨メタップスは、EC支援決済大手企業です。
売上高は、132億円です。
営業利益は、-29億円です。
メタップスペイメントで有名です。
賃貸不動産や会費の決済、AI解析、EC市場支援などに特化しています。
⑩ブレインセルは、金融関連アプリ大手企業です。
純利益は、406万円です。
ヤフー、三井住友フィナンシャルグループが共同出資しています。
世界のフィンテックについて
①アップルは、スマホ決済サービス世界大手企業です。
売上高は、6兆4700億円です。
純利益は、1兆2600億円です。
Apple Payで有名です。
iPhone向けに特化しています。
②グーグルは、スマホ決済サービス世界大手企業です。
売上高は、4兆6200億円です。
純利益は、1兆1200億円です。
Google Payで有名です。
Android向けに特化しています。
③アマゾン・ドット・コムは、スマホ決済サービス世界大手企業です。
売上高は、9兆6100億円です。
純利益は、6300億円です。
Amazon Payで有名です。
ECサイト決済に特化しています。
④ペイパルは、スマホ決済サービス世界大手企業です。
売上高は、5700億円です。
利用者数は、約2億7000人です。
PayPalで有名です。
ネット決済、ネット送金などに特化しています。
⑤アントグループは、スマホ決済サービス世界大手企業です(中華人民共和国です)。
Alipay、余額宝(ユエバオです)で有名です。
ビッグデータ活用、決済ツールなどに特化しています。
アリババグループの子会社です。
⑥テンセントは、スマホ決済サービス世界大手企業です(中華人民共和国です)。
売上高は、1057億元です。
WeChat Payで有名です。
コミュニケーション決済・送金ツールに特化しています。
⑦アーリー・ワーニング・サービスは、送金アプリ世界大手企業です。
Zelleで有名です。
P2P口座間直接送金サービスに特化しています。
⑧ベイモは、送金アプリ世界大手企業です。
Venmoで有名です。
モバイル決済サービスに特化しています。
ペイパルの子会社です。
国内のその他のフィンテックについて
①ウェルスナビは、資産運用サービス大手企業です。
純利益は、-7億円です。
利用者口座数は、約19万口座です。
預かり資産は、3100億円を超えています。
WealthNaviで有名です。
ロボアドバイザーに特化しています。
②お金のデザインは、資産運用サービス大手企業です。
利用者数は、約7万4000人です。
預かり資産は、400億円を超えています。
THEOで有名です。
③ザイムは、家計管理サービス大手企業です。
Zaimで有名です。
ちなみに、800万ダウンロードを突破しました。
④ベアテイルは、家計管理サービス大手企業です。
Dr.Wallet、Dr.経費計算、Dr.確定申告、Dr.Works、Dr.Travelで有名です。
法人向け経費計算ソフトに特化しています。
⑤マネーツリーは、家計管理サービス大手企業です。
純利益は、-5億円です。
Moneytreeで有名です。
個人資産管理サービスに特化しています。