【就活】化学【業界研究】

米中貿易摩擦により、中国経済の減速や新型コロナウイルスを受けている化学業界は、

汎用性化学品の採算が悪化して、次世代通信規格である5Gや

エコカーなどに対応する機能性素材が注目されています。

そして、自動車のCASE(自動運転、シェアリングエコノミー、電動化などです)は、

電子部品材料に繋がる酸化チタンなどの投資が目立っています。

さらに、化学品の基礎原料であるエチレンは、エチレンプラントを通じて生産しています。

日本の場合は、原油から抽出したナフサを分解してエチレンが完成します。

目次

化学について

化学産業は、成長率がまずまずです。

主に樹脂、ゴム、合成繊維などを化学製品化しています。

そして石油、天然ガスなどの物質を合成したり、重合を繰り返して製品化します。

多くの化学製品は、エチレン(原料です)を使用している傾向が高いです。

ちなみに、エチレンの生産動向は化学業界の需要を判断する重要指標です。

 

包装材の廃プラスチック投棄が、海洋汚染として問題視されています。

化学メーカーは、地球環境に優しい新素材の開発が求められています。

ESG(環境、社会、企業統治です)に対する企業意識の高まりが大きいです。

さらに、人工知能(AIです)を活用した新材料を効率的に探索する仕組みである

マテリアルズ・インフォマティクス(MIです)は、電子データ化された実験結果や

論文などを分析して、新素材の分子構造や製造方法を導き出す方法です。

つまり、時間やコストが大幅に削減できます。

現在は、欧州で導入が広がっています(日本も取り組んでいる最中です)。

 

2009年、化学大手企業である住友化学が出資した

世界石油化学大手企業ペトロ・ラービグが操業を開始しました。

2010年、化学大手企業である三井化学と

石油化学大手企業である出光興産がエチレンプラントの一体運営を開始しました。

2011年、化学大手企業である三菱ケミカルホールディングスと

化学大手企業である旭化成がエチレンプラントの一体運営を開始しました。

2014年、三菱ケミカルホールディングスが1部エチレンプラントを停止しました。

2015年、住友化学が1部エチレンプラントを停止しました。

2016年、旭化成が1部エチレンプラントを停止しました。

国内の化学について

①三菱ケミカルホールディングスは、化学最大手企業です。

売上高は、3兆9234億円です。

営業利益は、2979億円です。

高機能素材に特化しています。

 

②住友化学は、化学大手企業です。

売上高は、2兆3185億円です。

営業利益は、1829億円です。

石化に特化しています。

サウジアラムコと共同出資したラービグ精製石油化学(ペトロ・ラービグです)を設立しました。

 

③旭化成は、化学大手企業です。

売上高は、2兆1704億円です。

営業利益は、2095億円です。

住宅、医療などに特化しています。

JPモルガン・チェースの子会社です。

ちなみに、三菱ケミカルホールディングスと水島コンビナートでエチレン運営一体化をしました。

 

④信越化学工業は、化学大手企業です。

売上高は、1兆5940億円です。

営業利益は、4037億円です。

塩化ビニル樹脂、半導体ウエハ、エチレンに特化しています。

 

⑤三井化学は、化学大手企業です。

売上高は、1兆4829億円です。

営業利益は、934億円です。

石化構造改革に特化しています。

三井物産の子会社です。

 

⑥積水化学工業は、化学大手企業です。

売上高は、1兆1427億円です。

営業利益は、956億円です。

自動車フロントガラス中角膜に特化しています。

旭化成、積水ハウスが出資をしています。

 

⑦昭和電工は、化学大手企業です。

売上高は、9921億円です。

営業利益は、1800億円です。

ハードディスク、黒鉛電極などに特化しています。

 

⑧東ソーは、化学大手企業です。

売上高は、8614億円です。

営業利益は、1057億円です。

東洋曹達工業で有名です。

塩ビ、苛性ソーダなどに特化しています。

 

⑨DICは、塗料大手企業です。

売上高は、8054億円です。

営業利益は、483億円です。

印刷インキ、合成樹脂などに特化しています。

 

⑩エア・ウォーターは、工業ガス大手企業です。

売上高は、8014億円です。

営業利益は、435億円です。

工業用ガスに特化しています。

海外のガラスについて

①サウジ基礎産業公社は、化学世界大手企業です(サウジアラビアです)。

SABICで有名です。

三菱ケミカルホールディングスと提携しています。

 

②中国石油化工股份有限公司は、化学世界大手企業です(中華人民共和国です)。

シノペックで有名です。

三菱ケミカルホールディングスと提携しています。

国内のその他の化学について

①太陽日酸は、工業ガス大手企業です。

売上高は、7403億円です。

営業利益は、668億円です。

工業ガスに特化しています。

三菱ケミカルホールディングスの子会社です。

 

②宇部興産は、化学大手企業です。

売上高は、6955億円です。

営業利益は、502億円です。

ナイロン素材に特化しています。

 

③日本ペイントホールディングスは、塗料大手企業です。

売上高は、6276億円です。

営業利益は、865億円です。

塗装に特化しています。

ニプシー・インターナショナル・リミテッドの子会社です。

 

④カネカは、化学大手企業です。

売上高は、6210億円です。

営業利益は、360億円です。

塩ビに特化しています。

 

⑤JSRは、合成ゴム大手企業です。

売上高は、4719億円です。

営業利益は、328億円です。

省エネタイヤ向けゴムに特化しています。

ブリヂストンの子会社です。

 

⑥ダイセルは、化学大手企業です。

売上高は、4648億円です。

営業利益は、511億円です。

酢酸セルロースに特化しています。

 

⑦関西ペイントは、塗料大手企業です。

売上高は、4274億円です。

営業利益は、323億円です。

自動車向け塗料に特化しています。

 

⑧昭和電工マテリアルズは、化学大手企業です。

売上高は、3383億円です。

営業利益は、1325億円です。

日立化成で有名です。

エコカー向け電池に特化しています。

HCホールディングスの子会社です。

 

⑨日本ゼオンは、合成ゴム大手企業です。

売上高は、3374億円です。

営業利益は、331億円です。

合成ゴムに特化しています。

横浜ゴムの子会社です。

 

⑩トクヤマは、化学大手企業です。

売上高は、3246億円です。

営業利益は、352億円です。

化成品、セメントなどに特化しています。

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