自動車のボディの洗い方について
ホイール洗浄で使用したバケツは、よく洗ってから再利用します。
基本的にホイール用バケツとボディ用バケツの2個用意して置きます。
ホイール洗浄とタイヤ洗浄で使用したバケツしかない場合は、
しっかりとバケツを洗ってから利用します。
そして100㎖(ミリリットルです)程度の中性洗剤をバケツに入れて、
ホースでゆっくり水を注いでいきます。
自動車1台分は、約5ℓ(リットルです)程度の洗剤液が必要です。
洗剤液を生産して、自動車の正体で向き合ってから自身の腕が動く可動域を確認します。
可動範囲を再確認してから作業に移ります。
自動車のボディの洗い方について
①水洗いでホコリを落としていきます。
シャンプー前に大きな泥や埃を落としていきます。
大きな埃が付着したまま洗うと、ボディに傷が付きやすくなるからです。
ホースのノズルをシャワーモードにして、弱めの水流で上部から下部に流していきます。
水圧を強くしてしまうと、水が入らない設計の部品まで水が染み込んでしまうからです。
つまり、錆や自動車の故障の原因に繋がります。
②ウインドウを洗っていきます。
水洗いをした時に油膜があると、先に落として置きます。
油膜落とし剤に付属しているスポンジは、危険です。
スポンジは、1度に洗える範囲が狭いので作業効率が悪化するからです。
マイクロファイバークロスを使用する事によって、作業効率が上がります。
油膜が落ちた後は、洗剤を浸したマイクロファイバークロスで洗っていきます。
最後に水を掛けて確認します。
ガラスが新水性になったり、しっとりと馴染むと良いです。
③ボディ上部を洗っていきます。
一気にボディ全体を洗わない事が重要です。
ボディの下部は、頑固な汚れが付着している事が多いからです。
つまり、上部から下部にかけて洗う事で作業効率と仕上がり方が変わります。
そしてボディ上部と下部の目安は、ボディ下部の
キャラクターライン(自動車のデザイン上の折れ目です)程度です。
そして、一般的な台所用中性洗剤を50倍程度に希釈します。
マイクロファイバークロスに洗剤液を染み込ませて、軽く絞ります。
ルーフから作業開始して、ボンネットやサイドボディなどを洗っていきます。
キャラクターラインがある時は、エッジを意識してマイクロファイバークロスを動かします。
ちなみにサイドミラーのハウジング(サイドミラーを収納する部品です)は、
マイクロファイバークロスで包み込むようにして洗います。
④濯ぎ洗いをします。
洗い終わった後の洗剤は、すぐに流します。
しかし、慌てずに水量を調整します。
ルーフ部位からサイドボディへ洗っていきます。
段階的に作業をして濯ぎ洗いをした後は、すぐに水を切ります。
水切りワイパーでボディやウインドウから効率的に水分を除去します。
水がボディ上部で乾くと、ウォータースポット(小さな染みです)がこびり付きやすくなるからです。
つまり、水垢の原因に繋がります。
⑤ボディ下部を洗っていきます。
台所用中性洗剤とマイクロファイバークロスで対応できます。
頑固な汚れやこびり付いた泥は、無理に擦らない程度で洗っていきます。
後の工程でブラシ類や溶剤を活用して綺麗に落としていけるからです。
ちなみにグリルの場合は、グリルの間を丁寧に洗っていきます。
ヘッドライトカバーは、曇りがない事も確認します。
ステップやエアロパーツは、汚れやすいので洗剤液を念入りに洗います。
⑥拭き上げをします。
ボデイ各部の洗浄が一通り終わった後は、ボディ全体の濯ぎをします。
汚れた洗剤を完全に洗い流します。
そして、拭き上げ用マイクロファイバークロスで水分をしっかり拭き取ります。
シャンプーに使用したモノではない
別のマイクロファイバークロスを拭き上げ用として用意して置きます。
水分が乾かないように手際良く作業をします。
ちなみに拭き取りは、一方向に一方拭きで動かします。
マイクロファイバークロスが吸い取った水分を戻さないように、
水を吸ったマイクロファイバークロスをこまめに絞ります。