橋の作り方について
橋は、条件によって様々な形式があります。
そして橋の架ける場所は、
橋梁(河川や海などを渡る為の通路になる構造物です)によって異なります。
具体例は、桁橋、アーチ橋、吊橋、トラス橋などです。
さらに橋の構造は、下部工として橋台(橋の両端にある橋を支える台です)、
橋脚(橋の途中に設置されている重要な支柱です)があります。
つまり、橋本体の上部工を支えています。
目次
橋について
橋は、水面を跨ぐ形式で高い場所に設けられた構築物です。
基礎の施工は、水圧に対抗できるニューマチックケーソン工法を採用している事が多いです。
函の最下部に作業室である密閉された部屋に高圧の空気を送って、
地下水の浸入を防ぎながら地上と同等な状態で掘削を行う函を沈設する工法です。
つまり、掘削や沈下を行って所定の位置に構築物を設置する工法です。
具体例は、橋梁の基礎、ダムの基礎、地下構造物などです。
橋の作り方について
①ベント工法
一般的な架設方式です。
地上に設けられた高架橋の桁橋の架設に利用されています。
自走クレーンを活用しています。
②片持ち式架設工法
トラス橋の架設に利用されています。
トラベラークレーンを活用しています。
③ケーブルエレクション工法
別名は、直吊工法です。
谷を渡るアーチ橋の架設に利用されています。
ケーブルクレーンを活用しています。
④張り出し工法
別名は、やじろべえ工法です。
斜張橋の架設に利用されています。
橋脚から立ち上がった主塔から斜め方向にケーブルを張って桁を支持します。
つまり、ケーブル構造で桁を吊り下げています。
バランスを取りながら主塔の左右の桁を張り出してケーブルを架設していきます。
最近は、電子計算機や風洞実験の導入によって
構造解析や施工技術が向上されて利用しやすくなりました。
⑤フローティングクレーン工法
海上や河川橋梁の架設に利用されています。
組立済み橋梁を台船で移動して
フローティングクレーンを利用して一気に架設する工法です。
吊橋の作り方について
19世紀、橋梁に鋼が採用されました。
吊橋は、主に太いメインケーブル、高い主塔、桁(補剛桁です)、
ハンガーロープ(補剛桁を支える機能を持った橋の強度を維持する部材です)を使用します。
メインケーブルで端部位を固定してコンクリートブロックで安定化させます。
細いワイヤーを束ねたメインケーブルは、高い強度が長大支間を可能にします。
ちなみにケーブル構造の鋼索橋である明石海峡大橋は、
世界最長の中央支間距離が1991m(メートルです)です。
①軽量なパイロットロープ(メインケーブルの張り渡し作業を誘導する為に
所定位置の近くに張り渡しておくロープです)を張り渡します。
主にヘリコプターや船を活用します。
メインケーブルは、直径1mするので段階的に建設していく必要があります。
②パイロットロープに太いメインケーブルを接続して段階的に太さを増していきます。
運搬作業向けホーリングロープ(吊橋ケーブル架設の準備工程である
キャットウォーク架設の為の引き出しロープです)を架設します(ホーリングシステムです)。
③キャットウォーク(高所に設置された吊り足場です)を架設して
メインケーブルであるワイヤーを束ねたストランドを架設します。
④架設した全てのストランドを円形に束ねてメインケーブルを作ります。
メインケーブルにケーブルバンド(資材同士を連結したりするベルト状のモノです)と
ハンガーロープを取り付けます。
フローティングクレーン工法で補鋼桁を架設します。