大気の状態を知る方法について
室内の環境を整える為には、屋外の気候を知る必要があります。
そして気候は、大気の総合的な状態です。
具体例は、気温、湿度、気圧、降水量、風などです。
つまり、気候は生物に大きな影響を与えます。
ちなみに、建築物も影響を受けています。
気候を正確に計る事によって、自然環境の恩恵を受けやすくなります。
目次
大気の状態を知る方法について
①百葉箱
気象観測の為に設置する観測機器を日射から遮蔽すると共に、
雨や雪などから保護する為の装置です。
つまり、気象観測向けの木箱です(温度計、湿度計、気圧計などが入っています)。
基本的に地面から1.2m(メートルです)程度〜1.5m程度の高さにしています。
直射日光や地面からの輻射熱(放射熱です)を避けて計ります。
そして扉は、北向きです(普段は扉が閉まっている状態です)。
一般的に照り返しによる影響を抑える為に芝生の上に設置されています。
②クリモグラフ
気候図です。
相対湿度と気温の月平均値をグラフ化にしたモノです。
つまり、各地域の月別平均の気温と湿度の関係を1年間に渡って描いた図です。
日本の場合は、夏に高温多湿になりやすいです。
アメリカ合衆国の場合は、高温低湿です。
イギリスの場合は、低温多湿です。
③デグリーデー
度日です。
暖房デグリーデーと冷房デグリーデーをそれぞれ期間を定めて、期間内に
設定温度と日の平均気温との差を積分したモノです。
●暖房デグリーデーは、場所の寒さの程度を表しています。
日平均気温が暖房設気温以下になる日は、
日平均気温と暖房設置室温との差を積算したモノです。
つまり、暖房向けの燃料消費量に比例します。
●冷房デグリーデーは、場所の暑さの程度を表しています。
日平均気温が冷房設気温以下になる日は、
日平均気温と冷房設置室温との差を積算したモノです。
最高気温と最低気温の特徴について
1日の最高気温と最低気温の差は、日較差です。
そして年間を通じて、最高気温と最低気温の差は、年較差です。
さらに日本の場合は、日較差と年較差が大きいです。
ちなみに日較差は、晴天、低緯度、内陸、分地などの環境に大きな影響を与えます。
曇天、高緯度、沿岸地、平野部、高地などの環境は、影響が小さい。
気温は標高が上がると、低くなります。
特に100m(メートルです)高くなるごとに0.5℃(度です)程度低くなります。
1日の気温変化は、日の出直前が最も低いです。
ちなみに14時程度になると、最も高くなります。
つまり、1日の平均気温は当日の9時程度の気温が最も近くなりがちです。