ペンキの基礎知識【初心者講座~上級者講座】
素材の保護や着色に役立つペンキは、DIY(自分で作ったりする事です)に重要な道具です。
そして、色を付けながら木目を生かしていきます。
アンティークな雰囲気にする場合は、薄めて塗ります。
塗膜が透けて木目の味わいが引き立てやすくなります。
さらに、ペンキがハゲかけた表現にする事ができます。
ちなみに乾いた後は、表面保護目的でニスを上塗りして補強していきます。
目次
ペンキの基礎知識について
ペンキは、表面に塗り付ける材料の事です。
別名は、塗料です。
基本的に、対象物を美装や保護などをしていきます。
日本では家庭用品品質表示法によって、雑貨工業品品質表示規程が定めがあります。
色を着けたり、木材の表面に塗膜をつくって保護する事ができます。
そして、開缶後に劣化する場合があります(使い切れる量の分だけ購入した方が良いです)。
缶面に表示されている標準塗り面積を参考にする事で、
塗装中にペンキがなくなる事を避けやすくなります。
さらに、木材を腐敗や乾燥によるひび割れなどを防ぐ役割があります。
ちなみにペンキの塗膜は、ニスよりも強いので屋外に置く作品に向いています。
●水性ペイント…水(溶剤です)で薄める事ができます。
引火性がないので、初心者向けです。
●油性ペイント…引火性があるので、取り扱う際は注意が必要です。
濃度調整や洗浄などにペイントうすめ液(溶剤です)が必要です。
●ペイントうすめ液…塗装がついた際に拭く為のスプレーです。
揮発性があるので、夏頃は多めに使用します。
●水性スプレーペイント…手軽に美しく仕上げる事ができるスプレーです。
塗料を霧状にして吹き付けて塗ります。
ペンキの使い方について
①ドライバーで蓋を開けます。
ペンキ缶の蓋は固いので、マイアンスドライバー等でこじ開けます。
重い成分が沈殿するので、開缶時は不均一な状態になっている事が多いです。
②よくかき混ぜます。
ヘラや割り箸などでかき混ぜていきます。
缶の底の方が沈殿物があるので、重い感触になりやすいです。
ちなみに目安は、重い感触がなくなって均一な状態になってきたら完成です。
③ペイントペールに適量を注ぎます。
塗る面積に合わせて、必要な量をペイントペールに注ぎます。
小分けにして利用する方がやりやすいです。
注いだ後は、縁にペンキが垂れるので使用するハケで拭き取ります。
④溶剤や水を入れます。
溶剤を入れていきます(水性ペイントの場合は、水です)。
薄くなりすぎてしまった場合は、2回塗りをします(仕上がりが綺麗になる事があります)。
⑤ハケでよく混ぜます。
ハケで均一になるまで混ぜます。
ちなみにハケの使用前は、事前に抜け毛を処理します。
⑥後片付け
使い終わったペイント缶は、端材を利用してハンマーで叩いて閉めます。
残ったペンキが少量の場合は、小さな缶に入れ替えて保存しましょう。
ハケで塗るパターンについて
①余分なペンキを切ります。
ハケにペンキを2/3程度含ませます。
含ませすぎないように、ペイントペールの縁で切ります。
②タレに注意しながら塗ります。
塗る方は、木目に沿って塗っていきます。
角を塗る際は、ペンキが垂れやすいです。
垂れてきたら、ハケですぐにならしていきます。
③細かい部分は、鉛筆で塗ります。
木工作品の塗装時は、鉛筆の方が使い勝手が良いです。
スプレーで塗るパターンについて
①缶をよく振ります。
缶内の塗料を均一化する為、使用前に缶をよく振ります。
不均一な状態のまま使用すると、塗りムラが生じやすいです。
②試し吹きをします。
缶の管の中で塗料が、ダマになっている事があります。
新聞紙などで試し吹きをする事で、綺麗に塗りやすくなります。
③塗りにくい部分から塗ります。
吹き付けの適正距離は、30cm(センチメートルです)程度です。
近づけ過ぎるとダレや塗りムラの原因に繋がります。
塗りにくい部分から塗り始める事が重要です。
④薄く塗り重ねていきます。
スプレーを動かしながら塗り重ねていきます。
1度にたくさん吹き付けると、ダレの原因に繋がります。
回転台などを利用すると、塗りやすいです。
残った面を塗装して仕上げます。
⑤使用後の片付け
使い終わったら逆さにして塗料が出なくなるまで吹きます。
管の中の塗料を抜きます。
主な理由は、管の中で塗料が固まって詰まりが発生する事があるからです。