空気調和設備の自動制御について

空気調和設備の制御機器は、主に空気調和機(空気を調和する機器です)、

パッケージ型空調機、ファンコイルユニットなどがあります。

そしてパッケージ型空調機は、吸込口、フィルター、コイル、

送風機、吹出口などが一体化にした空調機器です。

基本的に室内温度による圧縮器や加湿の制御などもあります。

さらにファンコイルユニットは、ファン(送風機です)と

コイル(熱交換器です)が一緒になっている空調機器です。

目次

空気調和設備の自動制御について

①定風量方式

別名は、CAV、Constant Air Volumeです。

送風量(給気量です)が一定で室内の熱負荷によって給気温度を変化する方式です。

つまり、一定の風量で温度や湿度を変化させます。

そして室内に吹き出す風量は、一定を保ちます。

必要に応じて、給気温度や給気湿度に変えて空調をします。

さらに室内温度、湿度制御などを行います。

 

②可変風量方式

別名は、VAV、Variable Air Volume systemです。

給気温度は変化しないで熱負荷に応じて給気量を変化させる方式です。

つまり、一定の温度で風量を変化させます。

そして室内に吹き出す給気温度や給気湿度は、一定を保ちます。

風量を変える事で室内の温度や湿度の調整をします。

さらに給気温度、湿度(露点です)、送風量制御や室内温度制御などを行います。

定風量方式について

室内温度は、室内に取り付けた温度調節器で検知します。

そして、冷温水コイルに流れる冷水流量や温水流量を電動弁の開度で調節します。

さらに室内湿度は、室内に取り付けた湿度調節器で検知して、

操作信号を加湿器に送って調整をします。

 

ちなみに空気調和機の送風機停止後は、ダンパーを閉にして加湿器制御の停止をします。

●ダンパーは、ダクト内に流動空気を調節する可動板です。

可変風量方式について

室内に一定温度で送風して、熱負荷変動に合わせて送風量を変化させます。

そして室内温度制御は、室内に取り付けた温度検出器からの信号を可変風量装置の

ダイレクトデジタルコントローラー(DDCです)で受けます。

ダイレクトデジタルコントローラーからの操作信号で比例制御による調整をします。

●DDCは、設備機器の発停、温度設定、流量制御などの運転管理を総合的に行う機器です。

 

さらに送風温度は、給気ダクトに取り付けた温度検出器からの信号を

空調機のダイレクトデジタルコントローラーで受けます。

ダイレクトデジタルコントローラーからの操作信号による

冷温水コイルの電動弁の開度で調節して制御をします。

ちなみに湿度制御は、還気ダクトに取り付けた湿度検出器からの信号を

ダイレクトデジタルコントローラーで受けます。

ダイレクトデジタルコントローラーからの操作信号で

加湿器の二位置制御(ON-OFFです)をします。

●比例制御は、目標値と現在値との差を検出して差に比例した操作量で制御する事です。

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