ワームホールについて
過去や未来を移動できるタイムマシン、離れた場所へ瞬時に移動するワープなどの
SF世界(科学的な空想に基づいたフィクションです)は、夢物語ではありません。
そして物理学では、実現は可能です。
空間や時間が曲がる事は、離れた2地点を近づけて曲げます。
つまり、2地点を繋いでいるトンネルを駅制すると、空間を移動できます。
目次
ワームホールについて
ワームホールは、時空にある地点から別の地点へ直結する空間トンネルです。
時空構造の位相幾何学構造の1つです。
大きな特徴は、光よりも速く時空を移動できます。
ワームホールの中身は、強い重力です。
つまり、時間がゆっくりとしているので移動時間がかからないです。
実用化が期待されている分野は、どこでもドア、タイムマシンなどです。
しかし、ワームホールは不安定で放置すると壊れやすいです。
そして曲がり幅が大きい程、異なる重力が発生するので引き延ばされてしまいます。
1928年、数学者として活動していたHermann Weyl(ヘルマン・ワイルです)さんが
電磁場中の質量の解析を研究中にワームホールを発案しました。
1936年、理論物理学者として活動していたAlbert Einstein
(アルベルト・アインシュタインです)さんが物理学者として活動していた
Nathan Rosen(ネイサン・ローゼンです)と共に
数学的仮説に基づく時空構造モデルを発表しました(アインシュタイン-ローゼン橋です)。
1957年、物理学者として活動していたJohn Archibald Wheeler
(ジョン・アーチボルト・ホイーラーです)さんがワームホールを命名しました。
1988年、物理学者として活動していたKip Thorne(キップ・ソーンです)さんが、
ワームホールのくびれ部分にマイナスのエネルギーがある物質を詰め込んでおくと、
空間トンネルの安定化に繋がる可能性を示唆しました。
プラスのエネルギーがある物質は、重力に作用します。
つまり、マイナスのエネルギーで引っ張る必要があります。
タイムマシンについて
タイムマシンは、未来や過去へ旅する為の機械です。
ワームホールの入口と出口を同じ時間に設定すると、瞬間移動ができます。
そして時間軸をずらした出口に設定すると、タイムマシンができます。
相対性理論上では、高速で動くモノが時間の進みが遅れる理論です。
未来の時間を過去の時間に繋ぎ合わせると、
未来に進行しているはずがいつの間にか過去に戻る仕組みができます。
一般相対性理論によって、空間と時間が一直線上に伸びていない事が明らかになりました。
現在、タイムマシンは新幹線に応用されています。
時速300km(キロメートルです)の新幹線で東京都から福岡県に移動すると、
時間が10億分の1秒だけ遅れます(理論上では、未来行きタイムマシンです)。
つまり、新幹線の外では時間が10億分の1秒早く進む事です。
光の速度の99%(パーセントです)の速さで飛ぶ超高速宇宙船の場合は、
時間の流れる速さは約1/7になります。
宇宙船で宇宙を1年間旅行して地球に戻ってくると、
地球では7倍の7年間が過ぎているので6年先の未来に行けます。