交通渋滞論について
交通渋滞が起こる前よりも起こった後に原因が明らかになりやすいです。
主な原因は、交通事故、建設工事、自動車の遅延などです。
基本的に車の流れが良い場合は、車間距離が広がります。
しかし、車間距離が短くなる瞬間があります。
ちなみに車間距離は、前方車が急停止した時に追突しないよう
安全に停止できるだけの距離を保つ事です。
一般道路は、40km/h(キロメートル毎時です)の速度で
停止距離は約22m(メートルです)が必要です。
高速道路は、80km/hの速度で停止距離は約80mが必要です。
目次
交通渋滞論について
1台の自動車が減速を始めると、渋滞に繋がります。
つまり、速度を落としただけで渋滞になります。
先行車が速度を落とすと、後続車は少しだけ減速して車間距離を維持します。
理想的な車間距離よりも交通事故の被害を受けたくない感情や行動によって、
必要以上に減速してしまうからです。
さらに後ろの後続車も同様な現象が引き起こります。
つまり、いつの間にか高速道路全体的に渋滞してしまいます。
高速道路と渋滞について
高速道路を撤廃すると、交通状況が改善します。
道路を追加しても交通状況が改善されずに逆に悪化する場合があるからです。
A地点からB地点、C地点からD地点への移動時間は交通量に応じて決まります。
道路上をN台の自動車が走行している状態とします。
所要時間は、いずれもN/100分です。
A地点からC地点、B地点からD地点への移動時間はいずれも45分です。
つまり、交通量に依存しないです。
1万台の車がA地点からD地点に行きたい時は、全運転手が理性的に行動すると、
半数がB地点、もう半数がC地点を経由します。
つまり、5000台/100分+45分=95分です。
C地点とD地点を結ぶバイパス(迂回する為の経路です)を建設すると、
A地点からBC地点への経路が道路のいずれかを選択できるようになります。
ちなみにバイパスの通行時間は、0とします。
交通量は、1万台でも45分側のルートの方が所要時間が短いです。
D地点からBC地点への経路は、同様な選択肢が選べます。
45分側のルートの方が所要時間が短いです。
つまり、道路網を改善するだけでA地点からD地点への移動時間は90分になります。
道路の封鎖は、結果的に渋滞回避に繋がります。
道路の新設は、交通状況を悪化する場合があります。