ウランについて

1789年、科学者として活動していたMartin Heinrich Klaprothさん

(マルティン・ハインリヒ・クラプロートです)が、

ピッチブレンド原石から酸化物の形で初めて取り出す事に成功しました。

そしてウラン(反応性が高く、粉末を空気中に放置すると空気中の酸素によって発火します)、

ジルコニウム(原子炉の燃料棒の被覆材料です)、

セリウム(光学レンズ研磨材料です)を発見しました。

目次

ウランについて

ウランは、核燃料物質の1つです。

天然に存在する元素として最も重く、原子量も大きい元素です。

別名は、ウラニウムです。

原子番号は92、原子量は238.03、比重は19.0、

融点は1130℃(度です)、沸点は3745℃です。

 

1896年、化学者として活動していたAntoine Henri Becquerel

(アントワーヌ・アンリ・ベクレルです)さんによって、

ウラン鉱物が放射能を発している事を発見しました。

1898年、物理学者として活動していたPierre Curie(ピエール・キュリーです)さんと

化学者として活動していたMaria Salomea Skłodowska-Curie

(マリア・サロメア・スクウォドフスカ=キュリーです/キュリー夫人です)さんによって、

チェコ共和国のヨアヒムスタール鉱山で得たウラン鉱石(ピッチブレンドです)から

ポロニウムとラジウムの抽出に成功しました。

自然に放射性壊変を起こす元素の存在が世界で初めて証明されました。

主な天然ウランについて

ウラン235とウラン238は、原子炉向け燃料として利用されています。

そしてウラン235は、熱中性子によって容易に核分裂を起こします。

1分裂当たり、約200MeV(メガエレクトロンボルトです)のエネルギーと

約2.5個の中性子を放出します。

さらに原子炉用燃料は、性能を上げる為にウラン235を濃縮して

天然存在割合が3%(パーセントです)〜4%程度まで高めたモノを使用します。

 

ウラン238は、熱中性子を吸収してプルトニウム(Puです)239に変化します。

プルトニウムを取り出す事で燃料として活用できます。

ちなみに直接燃料として使えませんが、中性子を吸収して燃料を作り出せる物質です。

ウラン名称 天然存在割合 用途
ウラン234 0.005% 特になし
ウラン235 0.719% 核燃料
ウラン238 99.276% プルトニウム(親物質です)

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