舞台について

バレエの舞台は、衣装を身につけたダンサーが鍛えられた肉体で観客を魅了します。

華やかなバレエの舞台は、踊りだけではなく、衣装、美術、音楽などの知的財産があります。

つまり、踊りの動き(振り付けです)に権利があります。

そして舞台は、生き物です。

やり直しが効かないので、当日の1回限りの作品です。

インターネットでは味わえない体感を伴う面白さです。

目次

舞台について

音楽や振り付けは、著作物です。

創作した作詞家、作曲家、振付家などは著作者です。

ダンサー、演奏家、歌手などは、著作権法で実演家として取り扱っています。

新作の振り付けの創作は、振付家が初演を踊るダンサーと共同作業で行います。

バレエ以外の舞台も新作は、初演の実演家が作品に大きな影響を与えます。

 

実演家は、著作物を創作していないので著作者ではないです。

しかし、実演家のパフォーマンス(著作権法で実演です)は、著作物の創作や鑑賞が必要です。

つまり、著作権法は実演家に著作隣接権の1つである実演家の権利が付与されます。」

具体例は、録画権、録音権、放送権、有線放送権、送信可能化権などです。

●録画権は、無断で録画されない権利です。

●録音権は、無断で録音されない権利です。

●放送権は、無断で放送されない権利です。

●有線放送権は、無断で有線放送されない権利です。

●送信可能化権は、無断でサーバーに投稿されない権利です。

 

実演家は、実演家の人格権があります。

さらに実演家は、実演を行うだけではなく、実演の演出家や指揮者も含まれています。

具体例は、氏名表示権、同一性保持権などです。

●氏名表示権は、自分の氏名や芸名を表示する権利です。

●同一性保持権は、自分の実演を勝手に改変されない権利です。

バレエの発祥について

17世紀後期時代、ブルボン朝第3代フランス王国国王として活動していた

フランスのルイ14世が活躍しました。

宮廷舞踊から劇場芸術へ発展した時期です。

1830年、バレリーナがトゥシューズを履いて踊り始めました。

その後、世界各国の劇場で様々な作品が上映されました。

 

バレエ作品を上演する場合は、ダンサー以外にたくさんの人が関わります。

主に指揮者、コーチ、演奏家、照明家、衣装・舞台美術のデザイナー、振付師などです。

専門家が共同で精密な準備をして形成していきます。

●振付師は、ダンサーに踊りを振り付けする人です。

舞台のプロデュースについて

①計画

作品の目的を決めます。

自分が何をしたいのか、観客にどんなバレエを見せたいのかを考察します。

 

②ダンサーの出演検討

作品や方向性が決まった後、イメージに相応しいダンサーに決めます。

振付家から上演の許可を得る必要があります。

つまり、舞台に関わっている全ての権利を確認します。

交渉相手をしっかり熟知する事が大切です。

 

③公演前

バレエ作品は、上演権を含んだ著作権と実演家の権利などがあります。

様々な関係者の権利があるのでプロデューサーや芸術監督は、しっかり交渉をします。

●上演権は、著作権に含まれている権利の1種です。

脚本の演劇に関わる著作物を舞台で上演する権利です

●実演家の権利は、著作隣接権の1種です。

舞台上で演じるダンサー、指揮者、演出家などの実演家が所有する権利です。

表現方法や実演の創作活動に対して付与されます。

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