信号機の仕組みについて
自動車で道路を走行していると、やけに赤信号に引っかかる事があります。
実は、信号機の仕組みを理解する事で車の走行をコントロールしやすくなります。
交通量が多い主道路と交通量が少ない従道路の
青信号の時間が同じ配分にすると、無駄が生じます。
つまり、交通量に応じて制御する必要性があります。
目次
信号機の仕組みについて
信号機は、道路の交通の安全の確保や交通の流れを円滑にする為に、
進行許可や停止指示などの信号を示す装置です。
交差点に設置されている信号機は、1分程度〜2分程度の間隔で
青信号から黄信号、黄信号から赤信号に切り替わります。
そして信号制御は、地域や混雑状況などに応じて変わります。
基本的に主道路と従道路の時間配分(スプリットです)、
隣接する交差点の青信号の時間差(オフセットです)を考慮して細かく制御しています。
①スプリット
1サイクル(青信号→黄信号→赤信号が一巡する時間です)の主道路や従道路の時間配分です。
基本的に主道路が60%(パーセントです)程度、従道路が40%程度です。
②オフセット
青信号の開始時間をずらしたズレです。
隣接する交差点をスムーズに通過できる仕組みです。
公式は、次の交差点-現在の交差点=オフセットです。
信号機の制御方法について
①点制御
別名は、地点制御です。
一般的な信号機です。
交差点ごとに信号機を制御する方式です。
1日の自動車の流れに応じて制御されていています(多段制御です)。
多段制御で対応できない交差点は、
交通量に合わせて都度、時間が調整します(感応制御です)。
つまり、交差点ごとに制御します。
②系統制御
別名は、線制御です。
主に主要幹線で採用されている方式です。
連続して設置された信号機を関連付けて制御します。
自動車をスムーズに走行する為に、最初の信号機が青信号になると、
一定時間後に次の信号機も青信号にする仕組みです。
つまり、関連制御します。
③地域制御
別名は、面制御です。
主に都市部に採用されている方式です。
停止回数を減らす事や待ち時間を減らす事などの様々な要因を計算して、
各交差点の信号機に的確なタイミングを指令して制御します。
つまり、交通状況のデータ収集して分析制御します。
点制御について
各信号が単独で制御を受けています。
一定のタイミングで信号機がサイクルして点灯します。
そして感応制御は、押しボタン方式やセンサー方式があります。
さらにセンサー方式は、自動車が近づいてきた時に検知して反応します。
系統制御について
大通りの連続した信号機です。
自動車の走行に応じて、進行方向の信号機を次々と青信号にします。
交通を円滑化する役割を担っています。
実は、押しボタンを押しても歩行車用信号機がすぐ青信号に変わらない信号機です。
系統制御に乗った自動車が押しボタンの為に、
途中で止められてしまう不合理を回避するからです。
つまり、押しボタンを押しても青信号までの時間差が生じます。
やけに赤信号に引っかかる主な要因が系統信号です。
信号機がタイミングをずらして青信号になるからです。
一定速度で走行すると、連続して交差点を通過できます。
しかし、速いスピードで走行すると、タイミングが合わなくなります。
つまり、急いで速いスピードで走行しても赤信号で捕まってしまいます。
地域制御について
都市部の大きなエリアに多い信号機です。
車両感知器を随所に配置する事によって、交通状況をリアルタイムで監視します。
交通管理センターを通じて、都市部の信号機を
オンラインで制御して細かい制御を実行しています。