回線について

銀行が利用する専用線、数十km(キロメートルです)程度の短距離利用するダークファイバー、

家庭向け光ファイバーの鉄筋構成であるPON(Passive Optical Networkです)などは、

通信事業者の回線サービスが多岐に渡ります。

そしてネットワークエンジニアは、遠隔地を結ぶ回線を選定する際は、

品質、コスト、回線敷設ルールの冗長化を考慮する必要があります。

さらに陸上ルート、海ルートの別の経路で回線を冗長化すると、

ケーブルが仮に被害を受けても通信へのダメージが最小限に抑える事ができます。

目次

回線について

回線は、通信の伝送路です。

 

①専用線

大きな特徴は、高価です。

ユーザー端末→事業者装置→光ファイバー等→事業者装置→ユーザー端末です。

専用線は、事業者装置・光ファイバー等・事業者装置を

ユーザー専用で提供しています。

 

②ダークファイバ

大きな特徴は、安価です。

ユーザー端末→光ファイバー→ユーザー端末です。

ダークファイバは、光ファイバーの芯線ごと貸し出して提供しています。

法人向けは、ユーザー端末→加入者光ファイバー→中継光ファイバー→

加入者光ファイバー→ユーザー端末です。

 

③PON

大きな特徴は、家庭向け受動光ネットワークです。

ルーターやパソコン等→ONU(光回線終端装置です)→光スプリッタ(最大32分岐です)→

OLT(光回線終端装置です)です。

PONは、通信事業者の中継局から加入者側に光ファイバ回線を直接引き込んで提供しています。

ちなみにONU〜OLTは、上り下り共に最大1Gbit(ギガビットです)/秒です。

専用線について

専用線は、契約者が通信路を独占利用できます。

 

敷設したキャリアが専用線サービスを行っていて、

指定した区間の通信路を確保、運用、監視しています。

そして利用者の手間がかかりにくく、緊急時の対応もしっかり対応します。

利用者は、両橋に設置されたキャリア機器(伝送装置です)にネットワーク機器を接続します。

提供区間は、小規模から大規模まで多岐に渡ります。

主に長距離(大阪府〜東京都などです)の大容量バックボーンへの採用です。

基本的に1Mbps(メガ・ビーピーエスです)〜最大100Gbps(ギガ・ビーピーエスです)まで

必要なだけ帯域を確保できます。

ダークファイバーについて

ダークファイバーは、回線敷設事業者が敷設して利用されていない光ファイバーです。

つまり、利用されていないので光が通っていない事です。

 

回線は、数千本と一気に敷設されて一般の電気通信事業者に向けて有料で開放しています。

主に電力会社、鉄道会社が自社のインフラに沿って敷設しています。

そして、割り当てられた回線の品質でネットワークの品質が決まってしまいます。

引き込まれた後でしか品質が分からないので、博打に近いです。

特に事業者によっては、高光伝送装置を使用しないと届かない減退回線もあります。

しかし、専用線と比較すると、格別に安価で提供されています。

さらに、帯域が無制限(両端の機器次第で好きなように拡大できます)です。

PONについて

PONは、1本の光ファイバーを最大32分岐して利用者でシェアします。

主にインターネット接続技術(FTTHです)を活用しています。

Fiber To The Homeは、直接引き込む高速なブローバンドアクセス回線システムです。

 

通信事業者の局舎に通信装置(OLTです)が設置されていて、

家庭まで地中や電柱を通じて宅内まで分岐しながら配線されます。

そして、光ファイバーを分岐する光スプリッタが

受動部品(電源を必要としない部品です)を利用しています。

さらに、最高回線速度と通信方式によって異なります。

1GbpsでEthernet(イーサネットです)フレームをそのまま転送するGE-PONが有名です。

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