定礎について
定礎は、ビル、マンション、学校、病院などの大きな建築物の外壁にあります。
一般的に御影石、銘板(プレートです)が設置されています。
つまり、定礎式で建物に埋め込まれている石です。
そして建物の仕上げ時に行われる定礎式は、
竣工までの順調な安全性と進捗性などを祈願します。
さらに据付場所は、東南の隅に鎮定されています(建物の場合です)。
定礎について
定礎石は、文字と年月日を彫った石です。
基本的に定礎は、施主の代表者の自筆文字を彫る事が多いです。
そして定礎は、定礎箱が埋め込まれる事が多いです。
具体例は、定礎銘板、建物の平面図、新聞、通貨、会社の社史、
氏神様のお札、当日の官報、施主の氏名、建築会社名などです。
そして収納品を入れるので、腐食を防ぐ為に鉛製を採用しています。
ちなみに定礎箱の中身は、建物を解体時に確認できます。
つまり、ビルのタイムカプセルになります。
定礎は、建物の土台である礎石を埋める事です。
現在は、儀式として定礎が利用されています。
メソポタミア文明時代、定礎式が行われました。
当時は、建築に始める際の基準点として活用されていました。
その後、ヨーロッパ諸国に伝達されて行きました。
古代ギリシャ時代や古代ローマ時代も工事の祈願をする儀式をしました。
ちなみに日本の場合は、明治時代の文明開化によって文化が浸透して行きました。
レンガ造りや石造りなどによる西洋風の建築が広がりました。
●礎石は、建物の柱を支える土台の石です。
●文明開化は、明治時代初期に西洋文化が流入して近代化が進んだ社会現象や風潮です。
定礎板は、建築時に壁や柱などの1部を空洞化して、定礎箱を埋め込んでから蓋をします。
基本的に定礎板を取り外すと、定礎箱があります。
そして定礎は設置する義務がないので、設置場所が定められていないです。
つまり、全ての建物に定礎がないです。
ちなみに、定礎箱も義務がないので入れるモノの指定はないです。
現在は、工事終了後に定礎石を設置しています。
定礎石の日付は、主に工事開始日、定礎板を埋込日が多いです。
そして定礎石は、建物の玄関付近に設置される事が増えています。