戦車のエンジンについて
戦車が登場した当時は、コンパクトに操作できるガソリンエンジンが人気です。
サイズ感よりも高出力ができるので、戦車を動かすだけの機能は最適です。
しかし、被弾時や誘爆の恐れがありました。
揮発性が高く、燃えやすいガソリンは、
引火によって爆発的な火災を引き起こす可能性があります。
致命的な損害を招く状況になるので、搭載弾薬の誘爆に繋がりやすいです。
目次
戦車のエンジンについて
①ガソリンエンジン
燃料は、ガソリン、ガスです。
基本的に高い回転が容易です。
軽量や小型などによって、操作がしやすいです。
しかし、被爆時に爆発する危険性が高いです。
さらに、ディーゼルエンジンよりもエンジン自体の堅牢性(頑丈性です)、
同量の燃料で航続力は劣っています。
②ディーゼルエンジン
燃料は、軽油、アルコール、重油などです。
基本的に爆発の可能性が低いです。
燃費が良く、航続距離が伸びています。
そしてエンジン自体は、堅牢性があります。
特に軽油は、ガソリンよりも燃えにくいです。
しかし、出力はガソリンエンジンよりも劣っています。
さらに、重量が重いです。
③ガスタービンエンジン
燃料は、軽油、灯油などです。
基本的に出力が高いです。
小型、軽量で停止状態から短期間で機動を始められます。
特に加速性が優れています。
以前は、航空機用エンジンとして利用されていました。
しかし、燃費が高くないです。
戦車エンジンについて
第1次世界大戦時は、電気モーターで駆動する電動戦車が登場しました。
フランスが採用しましたが、構造が複雑な事と実戦の信頼性が低いので普及しませんでした。
第2次世界大戦時は、イギリスとアメリカ合衆国がガソリンエンジンを採用しました。
日本とソ連は、ディーゼルエンジンを採用しました。
ドイツは、ガソリンエンジン一辺倒です。
当時の各国は、ガソリンと軽油の供給先による兵站上の都合によって異なっています。
そして爆発的燃料を引き起こす危険性が低い軽油は、配置次第で液状防衛戦に活用できます。
ちなみに第2次世界大戦後は、ディーゼルエンジンが主流になりました。
アメリカ合衆国とソ連は、ガスタービンエンジンを採用しました。
当時は、主流ではないですが、大きな出力と軽量小型化によって利用しました。
しかし、燃費の悪い事と燃料搭載量が増える事によって普及しませんでした。
さらにドイツは、電動戦車を製造しましたが、
結局実戦の信頼性が低いので普及しませんでした。