潜水艦発射型弾道ミサイルについて

潜水艦は、隠密性が高い兵器です。

そして潜水艦から発射されるミサイルは、

残存性が高い戦略ミサイルとして取り扱われています。

さらに発射時は、衛星からの位置情報の精度の高い誘導ができます。

ちなみに潜水艦は、水中航行可能な軍艦です。

第2次世界大戦以降の潜水艦は、水中航行が主流です。

レーダーの電波や可視光線などがほとんど届きにくいので、捜索手段として有効です。

目次

潜水艦発射型弾道ミサイルについて

潜水艦発射型弾道ミサイルは、潜水艦から発射する弾道ミサイルです。

 

潜水艦が潜航した状態でミサイルが発射させる必要があります。

打ち出した時、特殊な技術があります。

高圧の水蒸気を活用してカプセルごと打ち出して、

水面近くでロケットモーターに点火させます。

つまり、空中向けて発射できます。

潜水艦発射ミサイルは、大陸間弾道弾と同様に安定翼と操舵翼を持たないです。

直径が最大径になっているので、カプセルに格納しやすいです。

 

操舵は、ロケットの噴出ガスの流れを偏向する事で可能になりました。

ちなみに、潜水艦から発射されて内陸の施設を攻撃する

巡航ミサイルであるトマホークが有名です。

潜水艦発射型弾道ミサイルの歴史について

1970年代、固体ロケットの大型化が発明されていない時期です。

当時は、液体ロケットを使用した潜水艦発射ミサイルが

原子力潜水艦に搭載されていました。

そして液体ロケットは、常温の保存が可能な液体酸化窒素と液体燃料を利用しています。

しかし、常温安定は酸化性が強いので腐食による液漏れ事故が多発しました。

 

固体ロケットを活用すると、カプセルに入れっぱなしで即時発射体制が可能になりました。

つまり、潜水艦発射ミサイルの性能が飛躍的に向上しました。

1968年、アメリカ合衆国に固体ロケットを利用したポラリスは、

全長9.85m(メートルです)、質量15.8t(トンです)で

射程が4600km(キロメートルです)です。

多くのミサイルが潜水艦に搭載する事ができました。

 

その後、高性能化したポセイドンに変化してトライデントに変わりました。

ちなみにトライデントは、全長10.36m、質量14.5tで射程が7000kmです。

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