偵察衛星について

有事に衛星からの情報によって、国家を守る事ができます。

敵の衛星を破壊できるミサイルが有効手段になります。

そして衛星の軌道は、正確に把握する事ができるので

ミサイルのシーカ（目標を捜索・探知・追尾する為の構成装置です）にとって簡単です。

しかし、衛星の速度が毎秒6km（キロメートルです）以上あります。

真横から破壊する事は、難しいです。

特に宇宙は空気がないのでミサイルを制御する為に空気力を活用した舵は使用できません。

偵察衛星について

空気力を利用できない宇宙空間は、

ミサイルを制御する為にサイドスラスタ（小型ロケットです）が採用されています。

そしてミサイルが衛星を迎撃する近くで衛星は、直線運動しません。

つまり、衛星の飛んでくる方向と反対方向からミサイルを飛ばすと、

数時間後にミサイルが衛星に命中する事が可能です。

 

ミサイルは、x軸からわずかなズレをy-z平面で制御する必要があります。

微小な推力が発生できる制御向け小型ロケットが大切です。

ミサイルの軸に垂直な方向に噴射してミサイル機軸をx軸に合わせるように制御します。

小型ロケットは、衛星の姿勢制御と軌道修正に重要な技術です。

過去の偵察衛星計画について

①F-15戦闘機

ボーイング・カンパニー（マクドネル・ダグラスです）が開発した制空戦闘機です。

ミサイルを搭載していて高度から発射して衛星を破壊できます。

戦闘機を水平にマッハ2.5程度まで加速するので、

急に上昇してミサイルを予定の軌道へ投入できます。

そして衛星にあらかじめ搭載して置いたミサイルによって、

有事に敵の衛星を破壊する計画がありました。

 

②スターウォーズ計画

1983年、アメリカ合衆国第40代大統領として活動していたRonald Wilson Reagan

（ロナルド・ウィルソン・レーガンです）さんは、

非核弾道型弾道弾迎撃の戦略防衛構想（SDIです）を公開しました。

政治的、技術的な難題があった事で中止しました。