硝酸薬について

心臓に酸素を供給する冠動脈に障害が起きると、

一過性の酸素不足状態(心筋虚血です)になりやすいです。

つまり、胸痛や胸部の苦悶感が発生します(狭心症です)。

一般的に狭心症は、心臓に酸素や栄養を運ぶ冠動脈が

動脈硬化や血管の痙攣によって狭くなる事で、

心筋に一時的に血液が不足して、胸の痛みや圧迫感などが生じる病気です。

目次

硝酸薬について

硝酸薬は、体内で一酸化窒素(NOです)を生成して、血管を拡張させる薬の総称です。

つまり、狭心症発作の鎮痛・緩解・予防に利用されています。

そしてにニトログリセリンは、心不全・高血圧・裂肛・生理痛・心臓への血流減少・

コカインの娯楽目的の使用によって引き起こされる胸痛の治療と

予防に利用されている血管拡張薬です。

 

舌下剤は、0.3mg(ミリグラムです)程度です。

1回が0.3mg程度〜0.6mg程度です。

狭心症の場合は、投与後に数分間程度で発現しない際に

0.3mg程度〜0.6mg程度追加する事があります。

 

うっ血性心不全(心臓のポンプ機能が低下して、全身に十分な血液を送れなくなる事によって、

肺や全身に血液が滞ってしまう病気です)の新機能低下症に作用します。

さらに、迷走神経に働くので頻脈不整脈の改善作用があります。

 

主な副作用は、頭痛、血圧低下、悪心、嘔吐、脳貧血です。

服薬指導について

ニトログリセリンは、静脈拡張薬とdして抹消静脈や肺うっ血症状に対して改善しやすいです。

さらに冠動脈の拡張作用もあるので、心臓への酸素供給に期待できます。

そして狭心症の発作時は、ニトログリセリン舌下錠やエアゾルを使用して、

発作の維持や予防に貼付剤を活用します。

貼る前に皮膚を清潔にして、同じ部位に貼らない事です。

 

ちなみに舌下錠は、発作発生時5分程度ごとに

3回程度まで(15分程度〜20分程度です)使用できます。

しかし、発作が継続する場合は、心筋梗塞の疑いがあります。

至急、医者や医療機関に相談しましょう。

一般的に1錠服用して5分経っても効かない時は、追加で服用する事もあります。

つまり、医師の指示通りにします。

 

ニトログリセリンは、常に2錠程度〜3錠程度持ち歩く事を指示される事があります。

携帯時は、体温の影響を受けない携行容器に入れます。

特に揮発性なので涼しい場所に保存します。

ちなみに貼付剤は、除細動器(AEDです)やMRI(核磁気共鳴画像法です)などの

電圧で抵抗になる事で火傷を引き起こすリスクがあります。

機器を使用する前に、貼付剤を前持って外して置く事が重要です。

処方箋の注意事項について

重篤な低血圧、心原生ショック、閉塞隅角緑内障、頭部外傷、脳出血、過敏症、

高度な貧血、PDE-5の患者さんは、利用できないです(併用禁忌です)。

 

併用禁忌は、ホスホジエステラーゼ5阻害作用がある薬剤

(シルデナフィルクエン酸塩・バルデナフィル塩酸塩水和物・タダラフィルなどです)、

グアニル酸シクラーゼ刺激作用がある薬剤(リオシグアトです)などです。

血圧低下増強は、降圧作用や血管拡張作用がある薬剤(Ca括抗薬・ACE阻害薬・

β遮断薬・利尿剤などです)、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤、アルコールなどです。

作用減弱は、非ステロイド性抗炎症薬(アスピリンです)です。

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