マルクス経済学について

ドイツ哲学者として活動していたKarl Marx（カール・マルクスです）さんは、

科学的社会主義者で有名人です。

1848年、社会主義思想書『共産党宣言』を公開しました（共産主義の促進です）。

1867年、理論的経済学書『資本論』（全3部作です）を公開しました（資本主義の批判です）。

しかし、第2部（1885年です）と第3部（1894年です）は、Karl Marxさんの死後に

遺稿を元にジャーナリストとして活動していたFriedrich Engels

（フリードリヒ・エンゲルスです）さんが編集と刊行しました。

マルクス経済学について

マルクス経済学は、古典派経済学から継承した経済学です。

主に商品の価値は、商品生産に必要な労働量によって客観的に決まる労働価値説です。

資本を社会の拠有財産に変える事によって、

階級がない共同社会を目指すマルクス主義（科学的社会主義者です）の考え方です。

つまり、資本主義を分析した経済学問です。

 

資本主義社会が発展すると、富が資本家（投資家です）に集中して貧富の差が広がります。

利益を上げたい資本家が機械を導入して生産性を高めると、労働力を減らせます。

しかし、労働者の失業が増加します。

つまり、資本主義社会が進行すると、富が資本家に集中します。

そして、貧富の差を縮める為に国が働きかけます。

その後、国家が経済を管理する社会主義社会が始動していきます。

マルクス経済学の歴史について

19世紀、ヨーロッパ諸国で産業革命が盛んになりました。

生産力が飛躍的に向上しました。

資本を元手に生産手段と労働力を活用した資本主義経済が広がりました（利益追求です）。

しかし、多くの労働者が苛酷な労働条件で働く事になりました。

さらに不況によって、賃下げや失業などで労働者は苦しい生活に繋がりました。

 

Karl Marxさんは、貧困と貧富の差を生み出した資本主義社会の実態を解明する為に

古典派経済学を受け継いだ経済学への批判書『資本論』を公開しました。

大きな特徴は、富と労働力の関係性です。

①商品の価値は、生産に費やされた労働の量によって決まります（労働価値説です）。

②経済は市場に任せて自由にしていると発展するので、

政府が余計な手出しをしない市場放任主義を批判しました。

 

Karl Marxさんは、資本主義が発展した後に歴史的必然として、

国家が経済を計画的に管理する社会主義が始める事を予見しました。

最終的にロシア連邦と中華人民共和国が社会主義革命を引き起こす原動力に繋がりました。