MRI検査について
磁気を利用して体内の様子を診断できるMRI検査は、
主に癌、心筋梗塞、脳卒中を診断する為に活用されています。
そして癌は、遺伝子が傷つく事によって引き起こる病気です。
さらに心筋梗塞は、心臓の筋肉(心筋です)に血液を送る冠動脈が詰なって、
心筋が壊死してしまう病気です。
ちなみに脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりする事によって、
脳の機能が損なわれる病気です。
目次
MRI検査について
MRI検査は、強力な磁石と電波を利用して体の内部を画像化する検査です。
別名は、核磁気共鳴画像法です。
そして、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像です)の略語です。
基本的にX線ではなく、磁気を利用して人体内部の構造をが画像化する装置です。
高周波磁場内に人体を入れると、人体内に存在する水素原子が共鳴して電波信号を放出します。
電波信号をコンピュータで捉えて画像化する仕組みです。
さらに、正常な部位と病気の部位が画像の白黒で表現できます。
身体のあらゆる部分から自由に撮影できます。
画像を合成して、立体的に映し出す事もできます。
つまり、癌の組織程度を確認できます。
ちなみに、病理検査や腫瘍マーカー検査などで病状を正確化していく事も可能です。
●病理検査は、患者さんから採取した組織や細胞を顕微鏡で詳しく観察して、
病気の診断や病状の評価を行う検査です。
●腫瘍マーカー検査は、血液や尿中の腫瘍マーカーとして物質の量を測定して、
癌の診断、経過観察、治療効果の判定を補助する検査です。
CT検査よりも放射線被曝の恐れが少ないです。
しかし、MRI検査室は、常に高磁場で形成されています。
金属類を身に付けている状態の場合は、危険です。
心臓ペースメーカーや自動体外式除細動器(AEDです)を
使用している時は、MRI検査が向いていないです。
●心臓ペースメーカーは、心臓の拍動が遅い(徐脈です)場合に、
心臓に電気刺激を与えて規則正しい拍動を促す医療機器です。
●自動体外式除細動器は、心臓が痙攣して血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動です)
になった心臓に対して、電気ショックを与える事で正常なリズムに戻す為の医療機器です。
MRI検査の仕組みについて
①ガントリー
一般的に門型のフレーム構造を持つ機械や設備です。
超伝導磁石で磁場空間を形成させます。
人体の水素原子から放出される信号を測定して、画像化します。
●磁石は、強力な磁場を形成させます。
●傾斜磁場コイルは、体内の水素原子の位置情報を与えます。
●照射コイルは、RF(高周波です)を照射して、回転磁場を発生させます。
●受信コイルは、信号を受信する装置です。
②寝台
患者さんを乗せる台です。