緑内障のレーザー治療方法について
緑内障で排出路の詰まり度合いによって、治療方法が異なります。
特に塞がっている場合は、点眼薬だけで房水の量を調整する事が難しいです。
そしてレーザー治療は、流れ出す道筋を形成する事が可能です。
ちなみに房水は、角膜と水晶体の間を満たす透明な液体です。
毛様体で生成されて、角膜や水晶体に栄養を供給して、老廃物を運搬する役割があります。
目次
緑内障のレーザー治療方法について
緑内障は、視神経が損傷して視野(見える範囲です)が狭くなる病気です。
一般的なレーザー治療は、房水の排出を促進する事を目的化します。
つまり、溜まった房水の量を減らして、眼圧を下げる事です。
①レーザー虹彩切開術
主に塞がっている人向けです(隅角が狭く、排出路が塞がっている場合です)。
虹彩にレーザーで小さな孔を1つ開けて、房水が出やすい状態にします。
そして虹彩の孔は、開いたままです(肉眼で分かりにくいです)。
さらに虹彩に開けた孔から房水が隅角に流れ込んで排出しやすくなります。
治療後に薬物療法を行うかどうかは、目の状態によって異なります。
●虹彩は、目の黒目の周りの色が付いたドーナツ状の部分です。
●隅角は、眼の内部にある角膜と虹彩の接合部分です。
②レーザー線維柱帯形成術
主に詰まっている人向けです(隅角の狭まりが少なく、
薬物療法をしながら眼圧が下がりにくい場合です)。
目詰まりを起こしている線維柱帯にレーザーを当てる事によって、網目を広げやすくなります。
そして虹彩の端に半周程度、レーザーを当てて行きます。
さらにレーザーが当たった線維が縮む事で他の線維を引っ張るので網目が広がりやすいです。
治療後に薬物療法を続ける事が多いです。
●線維柱帯は、眼球内で作られる房水が目の外へ排出される
出口にある網目状の組織です(フィルターです)。
緑内障のレーザー治療の主な手順について
①点眼薬
麻酔薬を点眼します。
治療後に生じやすい一過性の眼圧上昇を防ぎやすくします。
②レーザー照射
特殊なコンタクトレンズを装着して、装置前に座ります。
頭を固定した状態でレーザー照射をします。
一般的にレーザーが当たっても、痛みがほとんどないです。
レーザー虹彩切開術の場合は、10分程度〜20分程度です。
レーザー線維柱帯形成術の場合は、5分程度です。
③様子見
眼圧上昇を防ぎやすい薬を再度点眼して、眼圧の状態を確認します。
必要に応じて、治療薬を投与されます。
基本的に問題が生じない場合は、帰宅可能です(日帰りで入院せずに帰宅できます)。
主に1時間程度〜3時間程度かかります。
④通院で治療後の確認
一般的に自然に治りやすいですが、個人差があります。
炎症が生じた場合は、必要に応じてステロイド薬を使用した治療があります。
●ステロイド薬は、体内の副腎皮質ホルモンを人工的に合成や調整した薬剤です。
強力な抗炎症作用と免疫抑制作用があります。
主に湿疹・アトピー性皮膚炎などの炎症性疾患、
自己免疫疾患、アレルギー疾患の治療に利用されています。
⑤再発してしまった場合
目の状態によって、レーザー治療を繰り返したり、手術を受ける事があります。
医師さんと相談して、治療方針を考慮します
