鳥肌について

人間は寒さを感じると、体がこわばったり、鳥肌が立ったりします。

基本的に人間を取り巻く空気はの温度は、体温よりも低いです。

ちなみに、体温以上の気温の国や季節が例外にあります。

つまり、心臓から全身へ送られた温かい血液は、

空気と接する皮膚で放熱して体温を一定に保っています。

つまり、恒温動物です(周囲の温度に左右される事がなく、

自らの体温を一定に保つ事ができる動物です)。

目次

鳥肌について

鳥肌は、寒さ(寒冷ストレスです)、恐怖、驚きなどの

情緒性ストレスに反応して、立毛筋が収縮して皮膚の毛孔部が隆起する現象です。

 

寒くなると、体の熱が大幅に失われて体温が下がりやすくなります。

さらに、代謝も低下していきます。

つまり、交感神経が活発化します。

皮膚の表面を走る動脈を収縮させて血流を減らしていきます。

つまり、放熱を抑制する為です。

●交感神経は、自律神経の中で臓器や器官などの働きを向上させる神経系です。

 

暑くなると、血管(動脈です)が開いて大量の血液が流れていきます。

つまり、皮膚を通じて放熱します。

実は、動物の中で人間だけが発達している仕組みです。

元々人間は、他の動物にある全身を覆う毛がないからです。

人間の鳥肌について

動物は寒くなると、放熱を抑える為に通常寝かせている毛を立てます。

毛を立てる事によって、皮膚に接する空気の量が増加します。

そして毛の中の空気は、循環しないので皮膚で温められます。

つまり、温かい層が断熱効果に繋がります。

 

しかし、人間は鳥肌によって代用しています。

他の動物にない部分(全身を覆う毛です)がないので、立毛筋があります。

寒さを感じると、立毛筋が収縮して毛穴を締め上げます。

結果的に鳥肌が生じます。

肝心の毛が人にないので、放熱防止の効果があまり期待できないです。

●立毛筋は、皮膚にある平滑筋の1種です。

つまり、毛を立てる筋肉です。

 

人間が寒い時に身を縮ませる行為は、体の表面積を小さくして放熱を抑制する為です。

プルプル震える行為は、筋肉を動かして熱を生じる行動です。

通常時は、皮膚の毛は寝ている状態です。

しかし、寒さを感じる事で立毛筋が収縮して毛が立ちます。

皮膚が盛り上がって毛穴が塞がります。

 

ちなみに夏の怪談で鳥肌が立つ理由は、恐怖や寒さなどの

外部からの刺激によって、副交感神経よりも交感神経が優位になります。

最終的に血管の収縮、筋肉の緊張、鳥肌に繋がります。

●副交感神経は、自律神経の中で臓器や器官などの働きを抑制させる神経系です。

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