ゴルフの素材について

科学と技術の進展によって、画期的に変化したスポーツの1つがゴルフです。

そしてゴルフは、正式なスポーツ競技として成立してから100年以上の歴史があります。

当初のウッドクラブは、ボールを打つ面に当たる

ヘッド(シャフトの先に付いているボールを打つ部位です)に

柿の木の1種であるバーシモンが担っていました。

さらにシャフト(ヘッドとグリップを繋ぐ棒状です)は、

クルミの実の1種であるヒッコリー材が利用されていました。

ちなみにアイアイクラブのヘッドは、鉄製でした。

目次

ゴルフの素材について

ゴルフは、ボールを遠くにあるホールに入れるまでの打数の少なさで競うスポーツ競技です。

現在は、打数を減らす目的で飛距離が追求されています。

結果、ゴルフクラブとゴルフボールの素材が進化しました。

ゴルフクラブの素材について

現在は、航空宇宙技術に活用されている軽量で堅牢な素材が使用されています。

ウッドクラブのフェース(打面部位です)は、

チタンを元にしたチタン合金素材が利用されています。

内部を空洞化する事で軽量化が実現しました。

そしてウッドクラブのシャフトは、しなやかながらも方向性が安定した軽い素材が重要です。

より遠くへ飛ばす性能が開発されました。

基本的に鋼鉄、ステンレス、カーボンナノチューブを採用した

カーボンファイバー(強度と軽量化の向上です)が採用されています。

 

アイアイクラブのフェースは、チタンにアルミニウムやバナジウムを添加したチタン合金です。

フェース本体は、ステンレススチールが採用されています。

ゴルフボールの素材について

当初のゴルフボールは、革や丈夫な布の中に羽毛を詰み込んだモノを使用していました。

その後、ゴム製のボールに変わりました。

飛距離を伸ばす為に芯は、反発性がある素材が重要です。

現在は、たくさんの凹みがあります(ディンプルです)。

そしてディンプルは、空気抵抗を減らして飛距離を追求できます。

 

①掦力の増加

バックスピンがかかったゴルフボールは、

ディンプルによってボールを上に押し上げようとする掦力が生じます。

 

②空気抵抗の軽減

ディンプルがゴルフボール後方へ空気が回り込むのを手助けします。

ボール背後の空気圧の減少を防ぐので、後方への空気抵抗が減ります。

ゴルフボールのティンプルについて

ティンプルがないゴルフボールは、掦力がないので高く上がりにくいです。

そして、距離があまり飛びません。

さらにディンプルが浅すぎても、深すぎても、ボールは失速します。

つまり、浅いディンプルと深いディンプルを組み合わせる事が理想的です。

 

①適正なディンプルの飛距離

300距離が可能です。

 

②浅いディンプルの飛距離

260距離が可能です。

 

③深いディンプルの飛距離

250距離が可能です。

 

④ディンプルがない飛距離

100距離が可能です。

ゴルフの素材について

素材 チタン チタン合金
比重 7.86 4.51 4.42
硬さ 834 387 892
引っ張り強度 330 144 320

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