省エネルギー家電と省エネルギー設備について
省エネは、地球温暖化防止策とエネルギーの安定化などを目的として導入されました。
そして、省エネ対応した製品を利用すると快適な生活を送れます。
従来の住宅設備に必要となるエネルギー使用量を減らす効果が期待できます。
自然エネルギーを活用して、排気のエネルギーを回収して再利用されます。
太陽光エネルギーを活かした家電や設備の開発が進められています。
目次
省エネルギー家電と省エネルギー設備について
省エネ家電と省エネ設備は、少ない電力やガスで行う省エネルギー製品です。
1999年、省エネ法が改正しました。
そして業界で最高の省エネ性能を持った製品をトップランナー基準として、
省エネラベルによる性能表示を16製品に対して行われました。
トップランナー制度は、省エネ法に基づく機器のエネルギー消費効率基準の策定方法です。
さらに製品カタログや広告に統一省エネラベルが掲載されていて、
星5段階の省エネ性能表示、省エネ基準達成率、年間消費電力量などが表示されています。
統一省エネラベルは、一般財団法人省エネルギーセンターが提供している家電製品の省エネ性能に関する表示です。
ちなみに、省エネルギーの性質についてです。
効率性…冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどです。
回収性…LED照明、有機EL照明、IH調理器などです。
低減性…天井、壁、床などです。
主な省エネ製品について
LED照明…白熱電流よりも消費電力が1/10に削減できる照明器具です。
寿命時間は、約4万時間です。
電球の場合は約3000時間、蛍光灯の場合は約1万時間です。
ちなみに発行ダイオードは、半導体のN型とP型が接している部分に電流を流す事によって発光する性質があります。
有機EL照明…発光層が有機化合物からなる現象を利用した面で発光する照明器具です。
有機物に電圧を掛ける事によって発光します。
そして有機物は炭素を含む物質(砂糖、化石燃料、エタノールなどです)、
無機物は炭素を含まない物質(水、金属、二酸化炭素などです)です。
ちなみに有機ELは、有機エレクトロルネッセンスです(有機発光ダイオードです)。
ヒートポンプ家電…空気から温熱や冷熱えお取り出す家電製品です。
消費電力の数倍の熱エネルギーを利用する事によって、省エネ効力を高めてくれます。
温熱を使用した温風、冷熱を使用した除湿などが利用されています。
具体例はエアコン、冷蔵庫、洗濯乾燥機、エコキュートなどです。
エコキュートは、空気の熱を使用してお湯を沸かす事ができます(自然冷媒ヒートポンプ給湯器です)。
消費電力に対して約3倍~約5倍に相当するお湯を沸かす事ができます。
従来の熱焼式給湯器よりも光熱費を下げる効果が期待されています。
電動窓・電動シャッター…モーター力によって、自動制御する窓やシャッターです。
手軽に自然換気、防犯対策などに期待されています。
電動窓は、電動式の窓です。
電動シャッターは、電動式のシャッターです。
光ダクト・太陽光採光システム…自然照明として利用する設備です。
自然光を住宅内に届ける効果があります。
光ダクトは、天窓に差し込む自然光を部屋に送り込む為に内部が磨かれた丸形や角形の鋼製設備です。
これは、自然光を内部で反射させながら各部屋に導くシステムです。
日当たりの悪い部屋や廊下などに自然照明の恩恵を受ける事ができます。
基本的には、メンテナンス不要や安価です。
太陽光採光システムは、レンズで太陽光を受けて光ファイバー等で各部屋に自然光を送る設備です。
これは、部屋に設置したレンズ付き集光機で太陽光を集めて、
光ファイバーを使用して各部屋に送るシステムです。
基本的には、広範囲で利用できます。
しかし天候によって採光が難しい、高価です。
ちなみに光ファイバーは、離れた場所に光を伝えるケーブルです。
自動ブラインド…時間によって変化する太陽の位置や高さに応じて、
羽根の角度の調節や開け閉めを自動的に行ってくれる設備です。
夏場は、太陽光を遮って空調負荷を減らす事ができます。
冬場は、太陽光を室内に差し込ませて暖房として利用できます。
通風機能がある自動ブラインドは、冷房時間を短くする事ができます。
蓄熱空調…必要時に熱を利用する設備です。
熱容量が大きいコンクリート版や土間などに温熱や冷熱を蓄えて、
時間帯で異なる熱の需要と供給を調節する事ができます。
夏場は、昼間に暖かい空気でコンクリート版を温めて、夜間の暖房に利用できます。
冬場は、夜間に冷たい空気でコンクリート版を冷やして、昼間の冷房に利用できます。
断熱サッシ…開口部の省エネです。
サッシは、窓枠に使用される建材です。
そして、熱伝導の低い材料を用いた気密性や断熱性が高いです。
住宅の屋根や床の断熱化が進行して、換気装置や全熱交換器などに採用されています。
これは、室内に入ろうとする熱や逃げようとする熱を反射します。
放射による熱損失を防止する効果があります。