CT検査について
人体のほとんどの組織を観察できるCT検査は、
主に癌、心筋梗塞、脳卒中を診断する為に活用されています。
そして癌は、遺伝子が傷つく事によって引き起こる病気です。
さらに心筋梗塞は、心臓の筋肉(心筋です)に血液を送る冠動脈が詰なって、
心筋が壊死してしまう病気です。
ちなみに脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりする事によって、
脳の機能が損なわれる病気です。
目次
CT検査について
CT検査は、X線を利用して体の輪切りの断面を撮影する検査です。
そして、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影です)の略語です。
基本的に人体を水平方向に輪切りにした断面画像を撮影する装置です。
さらにX線検査で異常が疑われた場合は、CT検査を行う事があります。
特にX線検査で見られない骨や硬い組織の裏側まで調べる事が可能です。
臓器は、X線の発生装置が付いたドーム状のガントリー、
寝台、コンピュータ、モニターで構成されています。
そして、寝台に横になった患者さんを寝台ごとガントリーの中に移動させます。
さらに、X線を照射されます。
体内を通過したX線の量をコンピュータで測定して断面画像を合成します。
癌細胞がある場合は、病原部が影として映ります。
一般的に検査時間は、数十秒程度です。
●ガントリーは、一般的に門型のフレーム構造を持つ機械や設備です。
CT検査による放射線被曝量は、少ないです。
つまり、頻繁にCT検査をする事ができないです。
特に妊娠中は、医師の指示によって受付できない場合もあります。
CT検査の仕組みについて
①ガントリー
X線を照射するX線管とX線を検出する検出器が内蔵されています。
つまり、人体の周囲を1回転して撮影します。
②検出器
X線管が発するX線を検出する器械が内蔵されています。
③寝台
患者さんを乗せる台です。
少しずつ動かして撮影する部位を変える事ができます。
④X線管
X線を発生する為の真空管が内蔵されています。
CT検査の種類について
①ヘルカリCT
螺旋状に連続して撮影できる装置です。
10秒程度で30cm(センチメートルです)程度の範囲の断面撮影ができます。
②マルチスライスCT
複数枚を短時間で詳細撮影できる装置です。
従来のCT検査は、X線を検出する検出器が1列だけでした。
しかし、複数の検出器を備えているので、広範囲の撮影を短時間で行えます。