金融商品の組み合わせ方について
バランスボールは、非常に面白いおもちゃです。
私がバランスボールで遊んでいた時にふと思いました。
傾いた状態になった時に元の位置に戻ろうとする作用が起きたり、
そのまま傾いて逆方向に進んで行く事があります。
シーソーという遊具も同じような作用をします。
金融商品の場合は、リターンとリスクのバランス感覚を保とうという事が発生します。
目次
①金融商品の組み合わせ方について
リスクを最小限、リターンを安定化する方法についてです。
分散投資は、資金を分散して投資する方法です。
人によってはリスクの許容度範囲が違います。
分散投資は主に4種類あります。
●金融商品の分散…複数の株式、複数の債券などを保有して分散する手法です。
単一の金融商品の場合は、価格変動によってリスクが生じます。
しかし、複数の金融商品の場合は、他の金融商品の価格変動も含まれるのでリスクヘッジができます。
これは、リスクを低減できる可能性が高くなります。
さらに、株式と債券は景気変動により大きく異なります。
基本的には好景気の場合は株価が上昇すると金利も上昇して、債券価格が下落します。
そして、不景気の場合は株価が下落すると金利も下落して、債券価格が上昇します。
これらを分散して投資する事によって、価格変動リスク対策に繋がります。
●金融商品の国際分散…複数の国内株式、複数の国内債券、複数の外国株式、複数の外国債券などに分散する手法です。
国内情勢と国際情勢は異なります。
国の経済力の影響によって安全性やリスクヘッジに期待できます。
国内外に分散して投資する事によって、
価格変動リスクや為替変動リスク対策に繋がります。
●期間の分散…定期的に投資、時期をずらして投資していく手法です。
有力な期間分散手法は、ドル・コスト平均法です(定額購入法です)。
定額購入法は、定期的に同じ金額で同一の金融商品を購入していく方法です。
これは、価格が低い場合に購入する数量が増えて、
価格が高い場合に購入する数量が減ります。
購入価格の平均単価を下げる効果に繋がります。
長期運用は、利益が期待できるチャンスが多い事で有名ですね。
●通貨の分散…日本円、米ドル、ポンド、ユーロ、人民元などに分散する手法です。
これは、自国の通貨価値の変動に対してリスクヘッジがに期待できます。
複数の通貨に分散して投資する事によって、価格変動リスクや為替変動リスク対策に繋がります。
②リスクとリターンについて
リターンとリスクの関係が大きな判断基準になります。
個々が強い金融商品は、しっかりと確認する事が必要です。
さらに、状況によって変化するので十分に理解する事が求められてきます。
●ローリスク・ローリターン…リスクが小さい場合は、リターンが低くなります。
●ハイリスク・ハイリターン…リスクが大きい場合は、リターンが高くなります。
リターンを求める前にリスクを学ぶ事によって、リターンが手に入りやすくなります。
主なリスクについてです。
●価格変動リスク…市場の需給関係が価格変動によって左右される事です。
これは、金融商品の価格が売買している金融市場で、
時価総額が購入時の価格に比べて高くなったり安くなったりします。
その時点で売却すると利益や損益が発生します。
ちなみに、別名はマーケット・リスクと呼ばれています。
●為替変動リスク…外国為替相場の変動によって左右します。
特に外貨預金や外貨建て債券などを購入する場合は、注意が必要な分野です。
主な為替変動リスクの回避策は、為替ヘッジなどがあります。
具体例は、外国債券の利払いや償還する場合に円建てにすると為替リスクはありません。
●流動性リスク…出金時に保有している金融商品が、換金性や売却性が左右されます。
市場において多く取引されている金融商品は、好きなタイミングで売買が成立できます。
これは、流動性リスクが低い為、買い手と売り手の交渉がマッチングがやりやすいという事です。
しかし、市場において少ない取引されている金融商品は、好きなタイミングで売買が成立しにくいです。
買い手や売り手が少ないので、スムーズに取引ができる可能性が低いです。
これは、流動性リスクが低い為、買い手と売り手の交渉がマッチングがやりにくいという事です。
●信用リスク…発行媒体の信用度に左右されます。
株式や債券などの発行体である企業、預金などを預けている金融機関などが経営悪化により、
所有している金融商品の価値が下がったりします。
さらに、破綻や倒産などによって無価値になる場合があります。