金融機関の選び方について

資金を安全に運用していく為にはどのような判断基準がありますか?

金融商品自体のリスク、元本保証されている商品の安全性、金融商品の発行機関、

取り扱っている金融機関の安全性や利便性などが大きな悩みの種になります。

健全で優れた金融機関を選ぶ必要性が重要になっていきます。

有力な金融機関を選ぶためには、7つの大きな特徴があります。

目次

①金融機関の選び方について

健全性…金融機関の経営内容が不安定になると不良債権が多くなるなどの理由で、

経営破綻してしまう事があります。

預金金額が保護されなくなる場合が生じてしまいます。

特に預金を取り扱っている金融機関の場合は、

格付け、ディスクロージャー誌(年次報告書です)、

決算書などを利用して金融機関の安全性を確認できます。

金融機関が毎期ごとに利益を発生させている点、

多額の損失を抱えている点などを確認する事ができます。

利便性…身近に店舗、郵便局ATM、コンビニATMなどを利用できる事が大きなポイントです。

特にATMの数、24時間稼働しているATMの数、手数料の安価などが重要です。

さらに、インターネットバンキングを利用できることもポイントです。

残高照会、取引明細の照会、モバイル対応(口座振込、新規口座開設などです)、決算機能などです。

手数料…ATMやインターネットバンキングによる振込手数料、

預金引出し手数料、時間帯による無料期間、

平日や休日の時間外手数料、郵便局ATMやコンビニATMぼ手数料、

外貨預金手数料などの利用方法を金融機関ごとに比較できます。

品揃え…預金以外の外貨預金、株式、国債や外債、投資信託、

個人年金保険などの多種多様の金融商品がどのくらい品揃えされているかを確認できます。

特に外貨預金と投資信託の種類の豊富な事もポイントです。

リスク…金融犯罪のリスクから預金者を保護する仕組みが対応されている事が重要です。

保障付きの金融商品を取り扱っている金融機関、

ATM引出し限度額の設定などがポイントです。

さらに、カード盗難保険やメール通知などのセキュリティー対策は必ず確認しましょう。

ICキャッシュカードなどを発行する場合は、手数料が掛かる場合があります。

ICチップを搭載しているカードや生体認証機能付きのカードなども発行できる金融機関があります。

金利水準…金融機関によっては、金利に差があります。

特に住宅ローンの金利差が大きいです。

保証料や繰上げ返済手数料を無料化などがある金融機関もあります。

比較対象を増やすようにしていきましょう。

コンサルティングサービス…店舗での相談、コンサルティングルームの設置、

時間帯などに応じた相談、相談サービス(住宅ローンや公的年金の相談などです)が注目する点です。

②格付けについて

格付けは、格付け会社が金融機関を含めた社債などの発行会社に関する事、

債務の支払能力などを評価します。

これは、金融機関の健全性を判断する材料になります。

記号で判断して、能力に応じてランク付けされています。

ちなみに債務の支払能力は、債務の発行体が経営破綻する場合の信用リスクではないです。

メリットは、比較的容易に金融機関の健全性を判別できる事、

格付会社が発行した格付けランキングを比較して確認する事などができます。

デメリットは、格付けの対象が全ての金融機関を対象にしていない事、

格付け評価は絶対的な位置付けではない事、格付け会社による格付けの差が生じる事などです。

そして、有名な格付会社についてです。

株式会社日本格付研究所(JCRです)…日本最大手の格付け会社です。

株式会社格付投資情報センター(R&Iです)…信用格付け大手の格付け会社です。

S&P(スタンダード・アンド・プアーズです)…世界最大手の格付け会社です。

Moody's Corporation(ムーディーズです)…企業や債券などの信用最大手の格付け会社です。

Fitch Ratings Ltd.(フィッチです)…金融商品、政府などの信用大手の格付け会社です。

③格付けランキングについて

基本的な格付けランキングです。

一般的にBBB以上は投資適用格債券、BB以下は投機的債券です。

格付会社によっては格付け記号の定義は違います。

ちなみに、表記順序は信用度が高い順です。

格付記号 主な特徴
AAA 最も信用力が高い、多くの優れた要素があります。
AA 信用力が極めて高い、優れた要素があります。
A 信用力が高い、基本的に優れた要素があります。
BBB 信用力は十分にある、将来的に注意する要素があります。
BB 信用力は当面問題はない、将来的に大きく注意する要素があります。
B 信用力に問題がある、注意する要素があります。
CCC 債務不履行の問題が高い、債権は回収見込みがあります。
CC 債務不履行の問題が極めて高い、債権は回収見込みに難があります。
C 債務不履行の問題がある、債権の回収に難があります。

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