漢方と頻尿について

膀胱炎が起こった時や高齢者に多く生じられている症状が頻尿です。

一般的に漢方治療は、炎症の有無によって大きく異なります。

そして細菌感染が主な原因である急性膀胱炎の場合は、頻尿が起こりやすいです。

血尿や排尿痛が同時にある場合は、西洋医学の抗生物質による治療が優先されています。

さらに猪苓湯は、熱を覚まして、余分な水分を排泄する作用があります。

ちなみに膀胱炎は、膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。

急性膀胱炎は、細菌感染によって膀胱に炎症が生じる病気です。

目次

漢方と頻尿について

頻尿は、尿が近い状態や尿の回数が多い状態です。

一般的に1日(24時間です)に8回以上の排尿がある場合や

夜間に2回以上の排尿がある場合(夜間頻尿です)です。

そして細菌感染が認められないのに繰り返して頻尿が起こる急性膀胱炎の場合は、

冷えや脾胃の働きの低下の可能性が高いです。

特に慢性膀胱炎は、漢方薬が効果的です。

体を温めたり、気を補ったりして胃腸を手助けする役割をしやすいです。

●脾は、五臓の1つです(五臓は、心・脾・肝・肺・腎です)。

消化、吸収、栄養の運搬、血液のコントロールなどの様々な機能に関わっています。

 

猪苓湯は、頻尿・残尿感・排尿痛・血尿などの排尿障害に効果が期待できる漢方薬です。

主に体内の水分バランスを整えて、炎症を鎮めながら尿を排泄させる作用があります。

①胃腸が虚弱(脾虚です)

●人参湯は、みぞおちの支え、胃が冷えて傷んでいる場合、

胃腸が弱い場合、疲れやすい場合に対応しやすいです。

●小建中湯は、虚弱体質、腹痛、胃腸が悪い場合、

お腹が冷えている場合に対応しやすいです。

●十全大補湯は、慢性疲労、身体衰弱、貧血、皮膚にツヤがない場合に対応しやすいです。
 
 

②慢性膀胱炎

●猪苓湯合四物湯は、排尿痛、血尿、残尿感、肌のツヤが悪い場合に対応しやすいです。

●五淋散は、血尿、排尿痛、残尿感、頻尿、尿が濁っている場合に対応しやすいです。

 

③炎症

●竜胆瀉肝湯は、膀胱炎、尿道炎、排尿痛、

炎症が強い場合、尿の色が濃い場合に対応しやすいです。

●猪苓湯は、尿道炎、排泄痛、膀胱炎、血尿、残尿感に対応しやすいです。

 

④冷え

●牛車腎気丸は、手足の冷え、尿量減少、頻尿、むくみに対応しやすいです。

●八味地黄丸は、火照り、口の渇き、尿量減少、頻尿、手足の冷えに対応しやすいです。

 

⑤気の不足(気虚です)

●清心蓮子飲は、全身倦怠感、慢性膀胱炎、排尿痛、

尿が濁っている状態、残尿感に対応しやすいです。

 

⑥腎臓が虚弱(腎虚です)

竜胆瀉肝湯は、膀胱炎、尿道炎、排尿痛、尿の色が濃い場合に対応しやすいです。

頻尿の食事療法について

①尿漏れ対策

胡桃、銀杏などが向いています。

 

②頻尿と尿量の少なさを改善

セロリ、キウイフルーツなどが向いています。

 

③腎臓の補助と精の生成

キャベツ、ヤマイモ、ブドウ、シシャモ、豚肉、鶏レバー、

烏骨鶏、牛乳、鰻、海老、鯛、栗、黒胡麻などが向いています。

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