動物兵器について

戦争は、国家の非常宣言です。

1972年、国会総会で化学兵器と生物兵器の使用禁止が採択しました。

つまり、ほとんどの国で動物兵器が禁止する事が決まりました。

しかし、核兵器、生物兵器、化学兵器以外は使用できます。

ちなみに生物兵器は、細菌やウイルスなどの病原菌です。

第1次世界大戦以前は、動物兵器を大量に採用していました。

動物兵器について

①犬

学習能力が高く、嗅覚が優れています。

主に索敵、行方不明者や地雷の捜索、追跡などに利用されました。

特に海上自衛隊や航空自衛隊の警備犬は、2曹と3曹の階級があります。

しかし、敵軍だけではなく、自軍に被害が出る事があったので運用が困難です。

 

②鼠

アメリカ合衆国の米軍兵器です。

ネズミの脳にデジタルチップを埋め込んだラジコン風のコントローラーで操作できます。

特に背中にカメラを搭載して、災害時の被災者を救出目的に利用しています。

第2次世界大戦中は、イギリス諜報機関が鼠の死骸にプラスチック爆弾を装着しました。

つまり、爆薬ラットを製作してドイツ兵対策の兵器に使用しました。

 

③鶏

冷戦時代にイギリスが、西ドイツ領内に核地雷の配備計画をしました。

しかし、地下に埋めてから起爆するまで数日間程度の時間が必要です。

電子部品が冷えて故障する事を防ぐ為に鶏を採用しました。

ニワトリを餌と一緒に地雷の中に閉じ込める事によって、

鶏の体温で電子部品を温める事が可能です。

ちなみに、核地雷の配備自体が中止されたので実用化は達成していません。

 

④鳩

伝書鳩による古来の通信手段です。

そして鳩は、帰巣本能に優れています。

第2次世界大戦時は、無線機器故障時の代替品として重宝しました。

特にイギリス軍は、多用に採用しました。

 

⑤蝙蝠

第2次世界大戦時は、アメリカ合衆国軍が日本を空襲手段に使用しました。

コウモリに小型ナパーム弾を装着した蝙蝠爆弾です。

夜明け前を狙って日本上空で放ちました。

そして蝙蝠は、日光を避ける習性があるので

木造建築が多い日本の家屋の屋根裏に到着した時点で爆発する計画です。

しかし、実際は核兵器(マンハッタン計画です)を重視したので中止しました。

当時は、実践配備に多大な時間を要するからです。

 

⑥イルカ

高い知能能力と学習能力があります。

長距離を高速で泳ぐ事ができるので、機雷探知に採用しました。

 

⑦象

アジア象(インドです)やアフリカ象(地中海地方です)などを調教して戦場に投与しました。

巨体による突進は、圧倒的な戦力に繋がりました。

しかし、搭乗者が標的になりやすく、火器に弱いです。

つまり、最終的に戦場から利用されにくくなりました。

 

⑧鷹

日露戦争時に要塞守備軍が伝書鳩を使用して外部と通信していました。

鷹を投入すると、鳩を襲わせて通信遮断に利用できます。

しかし、実際は要塞陥落に間に合わず実行できませんでした。

現在は、イギリス海軍が海鳥を追い払う目的で活用しています。

 

⑨アシカ

小型で甲板まで自力で上がります。

運搬目的や装備の変更が容易なので採用しました。

 

⑩豚

古代ローマ時代、戦争時に敵が使用する象の対策に利用しました。

豚の背中に油を塗って、火を点けて的に放つ計画です。

火勢として走り回る事によって、象を混乱させました。

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