発熱について
風邪は、ほとんどの原因がウイルスの感染によるモノです。
具体例は、発熱です。
一般的に空気中に浮遊しているウイルスは、
息を吸う事によって鼻や喉などの体内に侵入します。
その後、粘膜で増殖して炎症を引き起こりやすくなります。
炎症が鼻に広がって、鼻水や鼻づまりなどの症状が発生します。
目次
発熱について
風邪症候群は、一般的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、
喉の痛み、咳、たん、発熱などの症状の総称です。
18世紀程度〜19世紀程度、解熱剤が開発されました。
当時は、すぐに解熱剤を投与する考え方でした。
発熱が軽度でほとんど苦痛を訴えない場合は、解熱剤で対応していました。
しかし、現在は発熱が体を身を守る為の生体防衛機能の1つになっています。
ちなみにウイルスは、低温で増殖しやすいです。
鼻や喉の風邪の主な原因であるライノウイルスは、33℃(度です)程度、
インフルエンザウイルスが37℃程度で最も活発化します。
しかし、発熱してウイルスが好む温度を超えると、増殖しにくくなります。
人間の体温は、常に内臓や筋肉が活動して熱を形成しています。
主に内臓の働きを活発化したり、筋肉を振るわせたりして発熱量を増加します。
体の表面から余分な熱を逃す事によって、体温を調整しています。
ちなみに、汗を抑えて体温低下を防ぐ役割もあります。
ウイルスによる病原体が体内に侵入すると、
血管や粘膜にある免疫に関わる細胞が病原体の侵入を感知します。
つまり、免疫信号を発令します。
免疫信号や病原体を脳の細胞が感知していきます。
体温を通常よりも高く設定していきながら、
脳からの指令が神経細胞を通じて全身に伝達していきます。
結果的に体の表面の血管が収縮したり、皮膚の汗腺を閉じて汗が逃げにくくします。
さらに筋肉を収縮して、熱を生産します。
主な発熱の特徴について
①病原菌の増殖を抑制する事
風邪によるウイルスは、低温で繁殖しやすい性質があるからです。
発熱によって、増殖を抑制する事が可能です。
②免疫応答の促進
体温が上がると、白血球の機能が向上します。
外敵と戦いやすくなって、免疫機能を高めやすくなります。
③白血球も機能を促進
体温が上がると、白血球の働きが促進します。
発熱によって、侵入した外敵を食べる作用が活発化します。
ウイルスの感染部位について
①空気感染
空気中に飛んでいるウイルスです。
②接触感染
自分の手に付着したウイルスです。
③飛沫感染
咳やくしゃみなどで飛び散るウイルスです。
熱が発生する仕組みについて
①ウイルスが体内に侵入します。
②血管や粘膜などの内部で免疫細胞が病原体の侵入を感知します。
③免疫細胞が免疫を強化するたんぱく質を生産します。
免疫性たんぱく質を血管に乗せて脳へ送ります。
④脳の視床下部の酸素が体温を上げる物質を生産します。
⑤体温を上げる物質が全身に放出されます。
⑥脳の指令を受けた筋肉を収縮させて熱を生産します。
体の表面の血管が収縮して汗腺が閉じていきます。