【就活】希少金属・レアメタル【業界研究】
流通量や使用量が少なく、希少価値が高い金属であるレアメタルは、安定調達が重要です。
そして希少金属で有名なニッケルは、
ステンレスからEV(電気自動車です)電池などの幅広い用途に利用されています。
さらにチタンは、生体適合性や耐食性が優れている金属です。
航空機やプラント材料に使用されていて、比重は鉄の約半分程度です。
ちなみに、人工関節などの需要も広がっています。
目次
希少金属について
希少金属産業は、成長率がまずまずです。
そして代表格であるレアメタルは、
生産量が少ないニッケルやクロムなどの非鉄金属で31鉱種47元素です。
ちなみに1鉱種17元素に含まれているレアアースは、有名です(希土類元素です)。
さらにニッケルやチタンは、特殊銅の材料に利用されています。
レアアースは、発光ダイオード(LEDです)などの電子部品や永久磁石に利用されています。
レアメタルは、量が少ないです。
産出国の偏在が大きなリスクになっています。
2010年、沖縄県尖閣諸島問題が起きました。
レアアースを多く生産している中華人民共和国が輸出制限をしました。
その後、レアアースの価格が高騰しました。
2014年、インドネシアが未加工鉱石の禁輸措置を開始しました。
ニッケル鉱石などの日本への輸出が不可になりました。
2017年、インドネシアが禁輸を緩和しました。
低品位鉱石に限っては、輸入が可能です。
2019年06月、米中貿易摩擦問題によって、
中華人民共和国がアメリカ合衆国へのレアアース輸出制限を示唆しました。
日本は、ニッケルの最大輸入元であったインドネシアが輸出制限をしています。
低品位鉱石は、輸入可能です。
そしてEV(電気自動車です)が普及すると、
電池に使用されているニッケルやコバルトなどが不足します。
さらに国内メーカーは、使用済み製品から回収するリサイクル技術の開発に投資しています。
国内のレアメタルについて
①太平洋金属は、フェロニッケル最大手企業です。
売上高は、490億円です。
営業利益は、34億円です。
②日本金工業は、ニッケル大手企業です。
売上高は、1437億円です。
営業利益は、81億円です。
③昭和電工は、磁石用合金・レアアース大手企業です。
売上高は、9921億円です。
営業利益は、1788億円です。
④信越化学工業は、モーター向けレアアース大手企業です。
⑤日本精鉱は、金属粉・アンチモン大手企業です。
売上高は、140億円です。
営業利益は、12億円です。
⑥大阪チタニウムテクノロジーズは、チタン大手企業です。
売上高は、436億円です。
営業利益は、24億円です。
日本製鉄と神戸製鋼所が出資しています。
⑦東邦チタニウムは、チタン大手企業です。
売上高は、2450億円です。
営業利益は、103億円です。
JX金属(JXTGホールディングスの子会社です)の子会社です。
日本製鉄が出資しています。
⑧新日本電工は、マンガン大手企業です。
売上高は、739億円です。
営業利益は、19億円です。
日本製鉄が出資しています。
⑨日本タングステンは、半導体部品向けタングステン大手企業です。
売上高は、126億円です。
営業利益は、11億円です。
⑩住友金属鉱山は、EV向け電池材・非鉄大手企業です。
売上高は、9122億円です。
営業利益は、893億円です。