【就活】介護ロボット・医療ロボット【業界研究】
2009年、厚生労働省によって手術支援ロボットが薬事承認を得ました。
人間の手より繊細に動くロボットアームによって、
内視鏡や治療器具を取り付けて医師が離れた場所から遠距離操作ができます。
特に前立腺の神経や血管が密集した場所のがん治療に有効です。
2012年以降は、保険適用の範囲を拡大しました。
2014年以降は、介護分野やリハビリテーション医療分野などに展開していきました。
目次
介護ロボットと医療ロボットについて
1999年、米国手術ロボット企業のIntuitive Surgical
(インテュイティブ・サージカルです)が
内視鏡手術支援ロボット『da Vinci(ダビンチです)』を開発しました。
2000年、慶應義塾大学病院にアジアで初めて導入しました。
アメリカ食品医薬品局(FDAです)よって
内視鏡手術支援ロボット『da Vinci』が承認されました。
2020年代、内視鏡手術支援ロボット『da Vinci』の特許が各国で切れた事によって、
多くの企業が支援ロボット市場に参入しました。
心臓カテーテル手術、整形外科などのシステム開発が充実しました。
そして医学研究分野は、培養細胞を使用した研究で
技術補佐員(テクニシャンです)の必要性が重要視されていました。
しかし、AI(人工知能です)で解析したヒト型汎用ロボットの登場によって、
システム開発が各国で進んでいます。
つまり、創薬の加速が高まります。
主な介護ロボット企業について
①パナソニックホールディングス株式会社
見守り介護ロボット『LIFELENS』を開発しました。
AI技術とセンシング技術によって、介護施設入居者の24時間見守り体制を実現しました。
②CYBERDYNE株式会社
世界初の装着型サイボーグ『HAL®(Hybrid Assistive Limb®です)』を開発しました。
微弱な生体電位信号を感知して装着者の動作サポートをします。
③トヨタ自動車株式会社
リハビリ支援ロボット『ウェルウォークWW-2000』を開発しました。
運動学習理論に基づいて、下肢麻痺になった患者に支援するロボットです。
理学療法士の負担を軽減に期待できます。
④帝人ファーマ株式会社
上肢用ロボット型運動訓練装置『ReoGo-J』を開発しました。
ロボット技術とコンピュータ技術を応用して、
脳卒中後に引き起こる上肢の関節癒着、拘縮の予防、関節可動域の改善などに期待できます。
帝人ファーマ株式会社と藤田医科大学と共に共同開発しました。
主な医療ロボット企業について
①インテュイティブ・サージカル
内視鏡手術支援ロボット『ダビンチ』を開発しました。
アメリカ合衆国軍が開発した技術を民間企業が受け継ぎました。
1999年、基盤技術を確立しました。
②スミス・アンド・ネフュー
人工膝関節置換術支援ロボット『CORIサージカルシステム』を開発しました。
人工関節置換術を活用した膝関節に特化しました。
赤外線カメラでハンドピースの位置を認識して、
ロボット支援による骨切除の位置や切除量を制御します。
③リバーフィールド株式会社
低侵襲外科手術支援ロボット『Saroa(サロアです)』を開発しました。
空気圧駆動を活用して、手術の感覚が医師に伝わるロボットです。
力覚を直接感じる事ができるので、遠隔操作でありながら
実際に自分の指で手術を行っている事と同等の感覚で施術が可能です。
リバーフィールド株式会社、東京工業大学、東京医科歯科大学と共に共同開発しました。
④株式会社メディカロイド
初の国産手術支援ロボット『hinotori™』を開発しました。
コンパクト化によって、操作性を追及した支援ロボットです。
オペレーションユニット、サージョンコックピット、
ビジョンユニットの3ユニットで構成しています。
川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社が共同出資しました。
⑤ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社
ヒト型汎用ロボットシステム『LabDroid(まほろです)』を開発しました。
株式会社安川電機や国立研究開発法人産業技術総合研究所の技術を応用して、
実験補助に特化したロボットです。
株式会社安川電機が出資しました。
ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社と
理化学研究所と共に共同開発しました。
AIを組み合わせたシステム、再生医療の細胞培養プロトコルを改善に期待できます。
ちなみに理化学研究所は、エピストラ株式会社と共に共同開発しました。
エピストラ株式会社は、実験プロトコル自動最適化ソリューション
(実験自動最適化AIです)『Epistra Accelerate』を開発しました。