【就活】原子力発電【業界研究】
日本企業が新設事業や海外原発で苦しんでいます。
世界の原発市場は、ロシア連邦と中華人民共和国が成長しています。
特に中国は、習近平国家主席による中国メーカーの支援を強化しています。
そして2018年07月17日、日米原子力協定が自動延長されました。
日米原子力協定は、技術の平和利用を国家間で約束した原発制度です。
さらに日本の場合はアメリカ合衆国、フランス、イギリスなどと提携しています。
目次
原子力発電について
原子力発電産業は、成長率が厳しいです。
日本の原発輸出は、事実上なくなりました。
2011年03月11日、東日本大震災によって原子力発電の再稼働支援や
廃炉が中核事業になっていきました。
主に沸騰水型炉と加圧水型炉があります。
沸騰水型炉(BWRです)は、原子炉内で水を沸騰させて、
蒸気を生み出してタービンを回して発電するやり方です。
加圧水型炉(PWRです)は、原子炉内の水を高温高圧にして、
蒸気発生器に送って別系統の水を沸騰させて作った蒸気を
タービンに送って発電するやり方です。
世界原子力協会の研究調査データによると、
世界で143基の原発が計画や建設中で減少傾向です。
そして原発が進行している国は、中華人民共和国、インド、ロシア連邦などです。
世界の運転中の原子炉の設備容量が、4年連続で最高記録を更新しています。
さらに日本は、原発の閉鎖が進行しています。
主な要因は、再生可能エネルギーの期待です。
東日本大震災の影響で脱原発が広がっています。
今後の原子力発電関連企業は、インフラ輸出や再稼働などの既存事業だけではなく
再生可能エネルギーや廃炉などの多角的な事業計画が重要になっていきます。
2006年、東芝が米国総合電機企業である
ウェスティングハウス・エレクトリックを買収しました。
2007年、日立製作所と世界総合電機企業であるゼネラル・エレクトリックが
原子力事業を実質統合をしました。
2011年、福島第一原子力発電事故が発生しました。
国内原発が稼働を停止しました。
2017年、ウエスチングハウスが経営破綻をしました。
東芝が原子力事業を大規模な縮小しました。
2018年、日立製作所と三菱重工業が海外原発計画を中止しました。
国内の原子力発電について
①東芝は、総合原子力発電関連大手企業です。
売上高は、3兆6935億円です。
営業利益は、354億円です。
②三菱重工業は、PWR原子力発電大手企業です。
売上高は、4兆783億円です。
営業利益は、1867億円です。
③日立製作所は、BWR原子力発電大手企業です。
売上高は、9兆4806億円です。
営業利益は、7549億円です。
④IHIは、総合原子力発電大手企業です。
売上高は、1兆4834億円です。
営業利益は、824億円です。
⑤三菱原子燃料は、PWR原子力燃料大手企業です。
三菱重工業の子会社です。
BWR原子力燃料も研究中です。
⑥古河電機工業は、総合原子力発電大手企業です。
売上高は、9915億円です。
営業利益は、408億円です。
⑦アトメアは、中型原子力発電大手企業です。
三菱重工業とアレバの合併です。
⑧住友電気工業は、総合原子力発電大手企業です。
売上高は、3兆1779億円です。
営業利益は、1662億円です。
⑨原子燃料工業は、原子力燃料大手企業です。
東芝の子会社です。
⑩グローバル・ニュークリア・フュエルは、BWR燃料大手企業です。
東芝、日立製作所、ゼネラル・エレクトリックの合弁会社です。
海外の原子力発電について
①ゼネラル・エレクトリックは、世界総合電機最大手企業です。
BWR寄りの米国企業です。
②フランス電力は、原子力プラント世界最大手企業です。
PWR寄りの仏企業です。
③オラノは、ウラン採掘・核燃料リサイクル世界大手企業です(フランスです)。
原子力産業フランス会社であるアレヴァで有名です。
PWR寄りの仏企業です。