戦車の修理方法について

戦車は、戦場によって様々な対抗手段で爆破されてしまいます。

つまり、戦力外になります。

しかし、戦力外になった戦車をいかに早く修復して再び戦力化する事が重要です。

戦力維持として大切な事です(再生戦車です)。

基本的に戦車が爆破される時は、敵の戦車、対戦車砲、航空攻撃、地雷、

対戦車向けブービートラップ、歩兵携行式対戦車兵器、火炎瓶などです。

目次

戦車の修理方法について

①部隊内の修復

戦闘に直接関係がない各種の車外の破損の修復です。

具体例は、懸架装置の破損まで及ばない転輪の損傷や履帯の損傷などです。

後方に戦車を送らなくても、ほとんどが現場で対応できます。

 

②前線修理部隊の修復

部隊内で対応できない規模の損傷の修復です。

主に溶接機、切断カッターなどを必要とする作業です。

具体例は、軽度な懸架装置の損傷、トランスミッション、エンジン、砲の交換、整備などです。

駆動系の損傷は現場で対応できない時に回収車によって、

後方の修理場所に戦車を輸送します。

 

③後方施設の修復

徹甲弾、成形炸薬弾の貫通、対戦車地雷などによって、

足回りが大きな損傷を被った時の修復です。

基本的に前線の修理は困難です。

つまり、後送が多いです。

 

④喪失

損傷が著しく修復が困難な時です。

具体例は、誘爆、広範囲の焼損です。

戦車の修理ポイントについて

後方施設の修復と喪失は、国や戦線によって対応が異なります。

第2次世界大戦時は、ドイツ軍や中東戦争のイスラエル軍の野戦整備部隊が活躍しました。

味方の損傷戦車だけではなく、敵の損傷戦車まで修復して戦力化しました。

特にイスラエル軍は、残骸の中から使用できる部品を

選定して他の損傷戦車の修理に利用しました。

 

物量で反撃したアメリカ合衆国は、戦場へ向かう物流に対して、

損傷戦車を頻繁に逆送させて手間を嫌いました。

そして後方施設の修復をする損傷戦車は、戦線後方の

ヤード(長さの単位です)に一時的に集積します。

その後、まとめて後送する事が多いです。

 

戦車の大きな敵は、焼損です。

戦闘室、エンジン室がわずかに炎上すると、修復可能です。

しかし、搭載弾薬の誘爆や燃料の炎上などによって、

広範囲で長時間高温で晒されると、修復の対象外に繋がります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です