山の高さの測り方について

地図を作成する時、必ず基準である最初の点が必要です。

平面的な位置や高さなどが正確に測定する事が求められています。

そして、地球上の座標位置と海面からの高さを精密に測定した基準点が設置されています。

道路に埋め込まれている円形の真鋳、山の見晴らしの良い場所にあるコンクリート杭などです。

さらに基準点は、GPS衛星からの電波受信による常時位置の変移を観測する電子基準点、

平面的な位置の基準である三角点、標高の基準である水準点などがあります。

ちなみに日本は、全国13万点以上あります。

目次

山の高さの測り方について

山の高低差は、レベル(測量機器です)で測ります。

ベンチマーク(基準点です)に標尺を立ててレベルで目盛りを読みます。

高低差を測る方法の1つである水準測量があります。

測量対象物の高さの公式は、基準点標高(24.414mです)+

△山の高低差(後視の数値-前視の数値です)=測量対象物の高さです。

測量対象物の標高の公式は、TP+基準点標高=測量対象物の標高です。

ちなみにTPは、東京湾の平均海面高さです。

日本は、東京湾の平均海面高さを標高0m(メートルです)として定めています。

2011年03月11日の東日本大震災の影響で24.39mになりました。

 

①直接水準測量

対象物に直接標尺を設置する方法です。

山頂まで標尺を持って行って測ります。

 

②間接水準測量

山の頂上にある三角点を基準として計算する方法です。

直接水準測量が困難な場合に利用できます。

具体例は山の足場が悪い時、崖がある事などです。

主にトランシット(角度が測定できる測量機器です)で測量します。

直接水準測量について

①出発点の水準点から測量を始めます。

 

②山の頂上まで測量します。

 

③頂上から出発点までを測り直します。

 

④数値が一致している事を確認します。

間接水準測量について

①出発点の水準点にトランシットを設置して測量を始めます。

 

②出発点の水準点から山の頂上の三角点を見つけて水平からの角度を測ります。

 

③高低差を計算します。

H=Btanθ、H=Asinθです。

H=B×sinθです。

ちなみに出発点の水準点から山の頂上の三角点までの斜距離をA、

出発点の水準点から山の頂上までの水平距離をB、高低差をH、θを角度とします。

 

④山頂の標高が測定できます。

高低差+出発点の水準点=山頂の標高です。

間接水準測量の水平距離の測り方について

水平距離の測定は、困難なので三角測量で測ります。

 

①山の頂上の三角点(Aとします)と麓の出発点の水準点(Bとします)の

水平距離(Cとします)を求めます。

 

②新たに山の麓である既知点(Dとします)を探します。

 

③測りやすい既知点と出発点の水準点の距離(Eとします)を測量します。

 

④トランシットを既知点と麓の出発点の水準点に捉えて角度α・角度βを測ります。

正弦定理の公式は、C/sinα=E/sinβ=F/sinγです。

分解後、C=F×sinγ/sinαです。

 

⑤山の麓の既知点・水平距離点、2点から山頂の角度α・角度βを測ると、

山頂までの水平距離を求める事ができます。

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