【法律】高齢者や妊婦が気になる話、健常者が優先席を拒否した場合の対応策【ハヤシマイル】
電車やバスなどの公共交通機関は、妊婦さんや高齢者などが乗車した際に
優先して着席できる優先席が設けられています。
本来は、周囲に必要としている人がいない場合は、健常者の着席を禁止していません。
しかし、健常者の中で優先席を必要としている人が周囲にいても席を譲らない人もいます。
社会的なマナーとして考えると、席を譲った方が良いです。
そもそも、優先席を必要としている人に譲らなかった場合、違法行為になるのでしょうか?
【法律】高齢者や妊婦が気になる話、健常者が優先席を拒否した場合の対応策【ハヤシマイル】について
●健常者が優先席を拒否した場合の対応策について
優先席拒否の対応→違法ではないです(優先席に法的拘束力はありません)。
優先席の法律→優先席は法律で定められているではなく、
鉄道会社やバス会社が自主的に設けているルールです。
つまり、法的拘束力はなく、一定の人に『優先席に座る権利』や
『優先席を譲る義務』を生じさせるモノではありません。
基本的には、思いやりの精神から生まれたルールです。
公共交通機関を利用する時は、年齢、体質、体調の人が利用しています。
自主的に優先席ルールに従う事が大切です。
そして優先席を譲ってもらえなかった人が何度も譲るようにお願いしただけでは、
罪に問われる事はありません。
しかし、お願いの仕方が脅迫、暴行に当たると、脅迫罪(刑法222条です)や
暴行罪(刑法208条です)に問われる可能性があります。
迫や暴行を利用して無理やり優先席を譲らせた場合は、
強要罪(刑法223条です)に問われる事があります。
大きな声を発する→突然、大きな声で怒声を浴びせた場合は、
軽犯罪法に触れる可能性があります。
軽犯罪法1条5号では、電車などの公共の乗り物の中で、乗客に対して著しく粗野、
乱暴な言動で迷惑をかける行為を禁じています。
さらに違反者は、刑罰(拘留、科料です)が科される事になります。
つまり、言動には慎重にしましょう。
席を譲ってほしい側も譲れない事情があるので、
強引な姿勢をみせるとトラブルの原因になります。
相手を責める事なく、話し合うことが大切です。
このように優先席は、違法性が少ないです。
社会的なマナーは、法的な規定は適さないです。
一般的に社会は、自由が原則です。
法律による規制は、必要性や合理性が認められなければなりません。
ちなみに法律によって国家が強制すると、
社会が混乱したり、分断されたりする原因に繋がります。
お互いが気持ち良く生活できるための自主的ルールが浸透して、
思いやりを持った行動が重要です。