【医療】他人事ではない病気、大動脈解離について【ハヤシマイル】
最近、大動脈解離が注目を集めています。
そして大動脈解離は、大動脈(大きな血管です)の内壁が裂けて、
本来血液が流れていない所にまで血液が流れ込みます。
さらに放置すると、死に至る危険な病気です。
動脈硬化と高血圧によって引き起こりやすい病気なので、
実は誰にでも起きる可能性があります。
高齢化になっていく程、誰しも血管は少しずつ硬くなっていくからです。
【医療】他人事ではない病気、大動脈解離について【ハヤシマイル】について
大動脈解離について
大動脈解離の基礎→血管が硬くなると、高血圧や冷え性などの体調不良を誘発します。
最も恐ろしい事は、硬くなっていく事によって起こりうる血管の詰まりや破裂です。
体にある細胞は、日々様々な事からダメージを受けていて老化の原因になります。
生きている上で、ダメージを完全に防ぐ事はできないです。
しかし、たばこ、不摂生な生活、偏った食事、大気汚染やストレスなども
ダメージを増幅する大きな要因になります。
そして血管の細胞は、色々な要因によってダメージを受けています。
血管の内皮細胞は徐々に衰えて、血管が硬くなっていきます。
さらに硬くなった血管は、より一層傷ついたり、炎症を引き起こしやすくなります。
ちなみにメカニズムは、心臓が1分間に約70回も拍動して
毎分約5ℓ(リットルです)程度血液を体に送り込んでいます。
生じる圧は、血管にとって大きな衝撃です。
血管の仕組み→血管は、何十年も圧に耐えているので負担がかかります。
若い血管は、血液が流れてきた時に、波を打つようにしなやかに広がります。
実は、血管が広がる事によって血流の衝撃を和らげる事ができます。
さらに血管は、伸び広がらないので圧を血管壁が直接に受けます。
つまり、硬い血管の場合は圧の衝撃によって、血管の内皮細胞が傷ついたり、
炎症を起こしてしまう可能性があります。
衝撃に耐えようとして自らをもっと硬くしていくので、動脈硬化が一層進行してしまいます。
その後、血管の炎症や傷から悪玉コレステロールが入り込んで、
プラークと(粥状の塊です)が血管内にできてしまいます。
つまり、血液の通り道が狭くなってしまいます。
プラークがどんどん膨らんでくると、破裂が起こり、
傷を塞ぐ為の血栓(血の塊です)ができていきます。
狭くなった血管部分に詰まると、血液の流れを止めてしまいます。
脳で起こると脳梗塞、心臓で起こると心筋梗塞になります。
このように動脈硬化と高血圧は、重大な疾患へ繋がります。
対策案は、太い血管を伸ばす事で予防に繋がります。
特に下半身のストレッチが良いです。
前ももは、大腿四頭筋があります。
そして、脚の付け根から膝の上を結ぶ部分は大腿動脈があります。
一酸化窒素(NOです)の血管拡張物質をたくさん分泌させる事ができるからです。
血管の内膜にある内皮細胞は、ストレッチによって血流が増大します。
刺激を受けると、血管の拡張を促すNOを分泌して
血管内の筋肉である平滑筋に緩むように働きかけます。
反応した平滑筋が緩む事で、血管が広がったり、柔らかくもなる事が期待できます。