床工事の用語集
内装工事は、主に床、壁、天井があります。
そして床工事は、フローリング貼りが有名です。
ちなみに壁や天井は、クロス貼りです。
家具、建具、造作などの工事に大きく関係していきます。
さらに床工事は、床面を形成する下地と仕上げ材の組み合わせが大切です。
目次
床工事の用語集について
①合板下地
別名は、捨張りです。
仕上げ材の下に合板を敷く事です。
主に床の強度の維持、床の水平を出す事、レベル調整などです。
下地にコンパネが採用される事があります(コンパネ下地です)。
②二重床
マンションのコンクリートの床(床スラブです)と
フローリングの床材との間に空間をとって二重構造になっている床です。
そして床スラブと床材の間の空間は、給排水管やガス管などが通っています。
床スラブの上に直接床材が貼っている直床もあります。
③置き床
別名は、乾式二重床です。
コンクリート構造のスラブ上に載せる二重床です。
振動が下の階に伝達しないように足部分の下にゴムを付ける事があります。
マンションの床に採用されている事が多いです。
④フリーアクセスフロア
別名は、OAフロアです。
床下に配線や配管を自由に通す事ができる二重床です。
基本的に点検や設備変更が容易にできます。
●銅製は、足の高さを調整できます(耐震性に優れています)。
●樹脂製は、足の高さを調整できません(建物への負担が少ないです)。
⑤コンクリート直張り
フローリングやカーペットなどの仕上げ材を
下地に張らずに直接コンクリートに貼る事です。
⑥セルフレベリング
別名は、レベリング、レベラーです。
コンクリート直張りの下地で自己水平性がある左官材です。
トンボ(T字型の整地用具です)で均らす事で精度の高い平滑な床下地ができます。
⑦根太張り工法
大引き、梁、合板、根太で構成された下地にフローリングを固定する工法です。
主に木造住宅に採用されています。
⑧根太レス工法
合板を厚くして根太を抜いた大引きや梁だけで構成する工法です。
フローリングの用語集について
①フローリング
木質系の床仕上げ材です。
基本的に幅10cm(センチメートルです)程度の板材を敷き詰めた木材です。
和風建築物の場合は、縁甲板です。
②無垢フローリング
無垢材を使用したフローリングです。
●ソリッドは、継ぎ目がない1枚タイプです。
●FJLは、集成材風の繋いだタイプです。
●ユニは、長さ方向に繋いだタイプです。
③複合フローリング
基材の合板の上に単板(突き板です)を貼り付けたフローリングです。
表面に木材を薄くスライスした単板を貼ったスタンダードなフローリングです。
基本的に伸縮性や反りが少ないです。
●複合1種は、合板材だけを使用したタイプです。
●複合2種は、集成材や単板積層材を使用したタイプです。
●複合3種は、パーティクボード・MDF・遮音材を使用したタイプです。
④遮音フローリング
裏側に遮音マットが付いている複合フローリングです。
マンションのコンクリート直張りに採用されています。
⑤床暖房対応フローリング
熱による膨張に強いフローリングです。
じっくり乾燥させる事で床暖房に対応する事ができます。
⑥WPC加工フローリング
表面の単板にプラスチック樹脂を注入した複合フローリングです。
土足の歩行や重歩行に耐えられる高い耐久性があります。
⑦縁甲板
幅10cm程度、厚さ15mm程度の仕上げ材です。
長手方向両側を本実加工して張っています。
一般的には、和風住宅の板敷きの部屋の床、廊下、天井、壁などに利用されています。
畳の用語集について
①畳
日本の伝統的な床材です。
●畳床は、畳下地の芯材です。
●畳縁は、畳の縁に付けられている帯状です。
●畳表は、畳の表面を覆う藺草を編み込んだモノです。
②本畳
畳床に天然素材の稲藁を使用した畳です。
昔の本畳は、防虫対策として手入れが必要でした。
現在は、化学畳が増加しています。
③化学畳
畳床にポリスチレンフォームやインシュレーションボードなどの化成品を使用した畳です。
防虫性、軽度、安価などによって採用率が高まっています。
ちなみにポリスチレンフォームの畳床は、スタイロ畳で有名です。
④琉球畳
畳表に強度に優れている沖縄県のシチトウの茎を使用した畳表がない畳です。
⑤畳敷き様
慣習による畳の敷き方です。
昔は、行事や状況によって敷き方を変えていました。
現在は、祝儀敷きが多いです。
●祝儀敷きは、吉の敷き方です。
●不祝儀敷きは、不幸があった時の敷き方です。
⑥畳割り
畳を敷く部屋の大きさを測って畳の敷き方や各畳の大きさを割り付ける事です。
主に畳の寸法や畳の柱間の寸法を決めていきます。
⑦柱割り
柱を基準として畳の寸法を決める方法です。
カーペットの用語集について
①カーペット
別名は、絨毯です。
大きなサイズの繊維製床敷物です。
部屋中に敷き詰められている事で防音性、断熱性が向上します。
敷物カーペット、刺繍カーペットが人気です。
②タイルカーペット
50cm程度のタイル状のカーペットです。
一般的に部分替えやクリーニングができます。
特にオフィスのフリーアクセスフロアに採用されています。
裏地は、ゴム状のパッキンが利用されています。
③ニードルパンチカーペット
繊維を針で刺し固めてフェルト状にした不織布のカーペットです。
パイル糸がないので、裏面は合成ゴム補強しています。
厚さは、3.5mm程度〜7.0mm程度です。
④タフテッドカーペット
布にミシン針でパイルを差し込むカーペットです(刺繍カーペットです)。
裏面に接着剤(ラテックスです)をコーティングしてパイルを裏面から固定します。
パイルの長さは、4.0mm程度〜12.0mm程度です。
⑤置敷工法
カーペットの施工方法です。
接着剤やグリッパー工法を使用しない床に置くだけの工法です。
⑥グリッパー工法
カーペットの施工方法です。
クッションの為にフェルトの下地材を敷いて、上のカーペットを工具で引っ張ります。
隅に釘の出たグリッパー(板です)に引っ掛けて止めます。
⑦パイル
カーペットの表面の毛足です。
●ループパイルは、輪状のパイルです(適度な硬さ、滑らかさがあります)。
●カットパイルは、パイル先端部分をカットしたパイルです(断面で繊細な表現ができます)。